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「欧州のアウェーより中東のアウェーが嫌」前田大然が語る中東特有の空気感はグラスゴーダービーとも「違った雰囲気」

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日本代表FW前田大然

 どこで出ても良い準備はできている。19日のベトナム戦(●1-2)、24日のインドネシア戦(○3-1)と2試合に左サイドハーフで途中出場している日本代表FW前田大然(セルティック)。オフ明けとなった29日のトレーニングではクロスからのシュート練習で左サイドだけでなく、右サイドにも入ってプレーした。

 カタールW杯では最前線でハイプレスのスイッチ役となった前田だが、「チームでも今、右サイドをやったりFWをやったり、いろんなところでやっている。チャンスが来たときに向けて良い準備をしているし、出たときに自分のプレーを出すだけ」と、どのポジション、どんな状況でも自分の武器であるスピードを生かすイメージを描いている。

 イラク戦では前田投入時、ビハインドの展開で相手も5バックで守りを固め、なかなかスペースを見つけられなかった。インドネシアも同様に5バックだったが、「ここから強い相手になれば、オープンな展開になりやすい。やりやすい部分もあると思う」と話す。

 決勝トーナメント1回戦の相手はバーレーンに決まった。完全アウェーの雰囲気だったイラク戦に続いて中東勢との対戦になるが、「ヨーロッパのアウェーより中東のアウェーの方が嫌なところがある」と指摘。中東特有の独特な雰囲気は、世界を代表するダービーの一つであるグラスゴーダービーとも「違った雰囲気がある」という。

「どうしても相手に持っていかれるところはあるのかなと思う。逆に点を取れば静まり返る。自分たちがしっかりサッカーをやって勝つことが大事」。大事なのは先制点。相手の勢いにのまれず、自分たちのペースで試合を進められるかが大きなポイントになりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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