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[ケイスポ]後半の3失点で完敗 筑波大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[9.22 関東1部・後期リーグ第13節 慶應義塾大0-3筑波大 たつのこフィールド]

 またも復活の光は慶大に降り注がれなかった。順大戦・桐蔭横浜大戦と以前から課題であったディフェンス陣が崩潰して2試合で10失点。順位も降格圏内の11位まで落ちてしまった。まだまだ試合は続くとはいえ、これ以上負けるわけにはいかない慶大の今節の相手は筑波大。試合は攻守にわたり精彩を欠いた慶大は0-3で完敗。10位に勝ち点差が5となる痛い敗戦となり、連敗を止めることができなかった。

 なんとしても勝ち点3が欲しい慶大はシステムを3-4-3に変更。久保飛翔(2年=済美高)と望月大知(1年=静岡学園高)で赤崎という相手のエースを徹底マークする作戦に出る。慶大初めてのチャンスは前半5分。飯高颯生(2年=大宮ユース)から加瀬澤力(1年=清水東高)へのサイド展開からチャンスを作りCKへ。得点には至らなかったが、3試合連続の先制点の期待を膨らませる。その後は筑波大の強力なオフェンスを前にピンチを作るもディフェンス陣が意地を見せて決定機を作らせない。30分には赤崎が強烈なシュートを放つもクロスバーに阻まれるなど運にも助けられた。お互いチャンスを作るものの決定機を活かすことができずスコアレスドローで前半を折り返した。

 なんとかして勝ち点3が欲しい慶大であったが、後半4分に先制点を奪われてしまう。GKの宮原隆志(2年=武蔵高)がなんでもない相手のCKをまさかのキャッチミス。これがこのままゴールへと吸い込まれ先制点を献上してしまう。この失点で流れを一気に筑波大に渡してしまい、その2分後に左サイドを突破され2点目を許してしまう。一気に劣勢に立たされた慶大は16分、平戸奨眞(3年=暁星高)を投入し攻撃に新たなオプションを加える。しかし筑波大の激しいプレスに対し慶大はミスを連発。得点を奪うしかないのにチャンスすら作れない苦しい展開となってしまう。後半ロスタイムには中盤のパスミスからボールを奪われるとそのままドリブル突破を許し最後はこの試合が復帰試合となった上村に押し込まれ万事休す。決定的な3点目を奪われ0-3の完敗を喫してしまい、リーグ戦3連敗となってしまった。

 チームの状況は確実に良くなっている。特に前半はディフェンス面で慶大の目指すスタイルが垣間見られた。しかしこの敗戦により残留ラインである10位との勝ち点差は5に広がった。まだ10試合残っているとはいえ、これ以上連敗を続けるわけにはいかない。今後は明大、中大、日体大、専大、早大と強豪との対戦が続く。“慶大の目指すサッカー”をピッチ上で体現し、今度こそ勝ち点3という結果を残してくれるだろう。

(取材・文 慶應スポーツ新聞会 住田孝介)

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