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U-23日本、チリに敗れる

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[5.24 トゥーロン国際大会 U-23チリ 2-0 U-23日本 フランス]

 トゥーロン国際大会1次リーグ2戦2勝で準決勝(27日)進出を決めているU-23日本代表は24日、1次リーグ最終戦で同じく2戦2勝の首位・チリと対戦。0-2で敗れ、グループ首位を逃した。
 2-1で勝ったフランス戦から先発9人を入れ替えた日本のGKは山本海人(清水)。4-4-2システムの右SBには森重真人(大分)が入り、左SBは田中裕介(横浜FM)。CBは五輪アジア予選でDF陣の柱を務めた青山直晃(清水)と水本裕貴(G大阪)がコンビを組んだ。中盤中央には細貝萌(浦和)と上田康太(磐田)が配置され、右MFは水野晃樹(セルティック)、左MFでは本田圭佑(VVV)が先発。2トップはオランダとの初戦で決勝ゴールを決めている李忠成(柏)と、五輪代表初先発となるエスクデロ・セルヒオ(浦和)のコンビとなった。

 ともに2戦2勝で迎えた首位決戦。序盤、主導権を握ったのは日本だった。右サイドでキレのいい動きを見せる水野と、スピードとフィジカルの強さでチャンスを作るエスクデロを基点に攻撃を展開。11分には水野のグラウンダーのラストパスにエスクデロが飛び込むなど得点機も作り出した。ただ、その後は徐々にペースが落ち、29分に上田の右CKを本田圭が頭で合わせた場面を除くと、相手ゴールを脅かす場面を作ることができない。序盤キープできていたボールも時間の経過とともに相手が持つ時間が長くなっていった。
 そして0-0で突入した後半にチリが温存していた「10番」ペドロ・モラレス(1月のキリン・チャレンジ杯日本戦でも10番を背負っていた)ら主力3人を投入すると、試合の流れは一気にチリへ傾いた。モラレスの絶妙なボールさばきからチリはチャンスを連発。日本は細貝、青山直らを中心に粘り強く対応していたが、30分に相手の波状攻撃を耐えきれず、ついにゴールを許す。チリはゴール前の混戦からFWファン・ゴンサロ・ロルカが決定的なシュート。これは青山直の好守で防いだものの、そのこぼれ球をカルロス・カルモナに右足ダイレクトでゴールへたたき込まれた。
 先制された日本はその後、FW森本貴幸(カターニア)とMF谷口博之(川崎F)を立て続けに投入し同点を狙うが、相手を崩せず。森本のミドルシュートや後半ロスタイムの本田圭の左足FKでもゴールを破れない。逆に試合終了間際にチリのモラレスに2点目を奪われ0-2で敗戦。グループ2位での準決勝進出となった。

<オランダ戦で決勝ゴールを決めた李だが、この日は不発>
(文 吉田太郎)

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