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J1復帰初戦で快勝の柏、暫定首位に大津「いいですね」

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[3.5 J1第1節 柏3-0清水 柏]

 自信を確信に変えるには十分な結果だった。昨季J2を23勝11分2敗の圧倒的な強さで制し、1年でのJ1復帰を果たした柏レイソル。その復帰初陣で3発快勝劇を飾った。

 FW大津祐樹は「チームとして、もともと自信はあった。レベル的にもチームの雰囲気的にも、J1でやっていける、むしろ上位を狙っていけるチームだと思っていた」と強調する。それでも、不安がなかったわけではない。昨季からの継続をベースにチームづくりを進めてきたが、開幕前のプレシーズンマッチでは千葉、水戸というJ2勢に連敗。そんな中、迎えた開幕戦のピッチに立ったメンバーには意外感もあった。

 大津をFWで起用し、2トップを組んだのはFW田中順也。中盤の左サイドにMF茨田陽生を抜擢し、新外国人のDFジョルジ・ワグネルを左SBに配置した。茨田は「試行錯誤しながらここまで来て、今日の試合でハマッたのかなと思う。メンバーは変わっても、フォーメーションは去年から変わってないし、みんなスムーズにできた」と言う。大津は自身のFW起用について「思い切った戦略というか、紅白戦が良かったのもあると思うけど、すごい監督だと思う」と、ネルシーニョ監督の大胆な采配に感嘆した。

 前半21分の先制点は直接FK。2点目もセットプレーの流れから相手のミスを突いたもので、3点目はカウンターだった。後半34分には相手が退場者を出すなどラッキーな面もあった。とはいえ、何よりも大事なのは勝ち点3という結果。MF大谷秀和は「すごいホッとした。自分たちのサッカーに自信は持っていたけど、プレシーズンマッチで思うようなサッカーができなかった。今日はやりたいサッカーができて、やっていても楽しかった。J2からJ1に上がって、注目されている中で勝って終われたことにホッとした」と素直な心境を吐露した。

 まだ1試合を終えたばかりで、暫定でもあるが、新潟と並んで首位タイに立った。大津は「首位? いいですね。これを維持ですね」と笑った。09年は広島、10年はC大阪が昇格1年目でそれぞれ4位、3位と上位に食い込み、ACL出場権を獲得した。今度は自分たちの番。柏が“昇格旋風”の再現を虎視眈々と狙っている。

[写真]柏FW大津

(取材・文 西山紘平)

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