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失点が止まらない…10試合19失点の新潟、三浦監督「堅守にはほど遠い」

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新潟サポーターからは容赦ないブーイングが浴びせられた

[5.5 J1第10節 川崎F3-0新潟 等々力]

 失点が止まらない。17位アルビレックス新潟は0-3で敗れ、今季初の3連敗で7敗目。アウェーに駆けつけたサポーターからはブーイングが飛んだ。

 序盤は拮抗した展開が続いた。セットプレーやカウンターから相手ゴールを脅かしていたが、前半40分、前がかりになった裏のスペースを使われて先制を許すと、試合の流れを失った。会見に現れた三浦文丈監督は終始、険しい表情を崩さなかった。

「ボールを奪いに行く位置が、前の選手は高いところで奪いたい。後ろの選手は少しコントロールしたいというところで間延びしてしまい、私自身がそのベクトルを揃えられないまま失点してしまった」。0-1で前半を折り返すと、ハーフタイムにも修正はできず、後半さらに2失点。

 高卒ルーキーのMF原輝綺も「中盤とDFラインの裏を使われた。前と後ろをもう少しすり合わせないと…」と課題を痛感。ピッチ上ではベテランDF富澤清太郎が仲間に指示を出したが、その声は声援にかき消され、距離の遠い選手には届かなかった。

 開幕前、指揮官は“堅守からのスピーディーな攻撃”を掲げた。しかし、10節を終えて19失点と厳しい現実に直面している。「この失点数は堅守にはほど遠い。トレーニングで積み上げ、修正し、チームのベクトルを揃えるところからやらないといけない」(三浦監督)。守備の立て直しは急務だが、具体的な改善点について質問が飛ぶと「試合が終わった直後なので、もう少し落ち着いた状況で考えたい」と言及は避けた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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