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粘りの守備で得点許さずも…攻撃陣不発のU-22日本代表、メキシコとスコアレスドロー

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背番号10を背負ったU-22日本代表MF安部裕葵(バルセロナ)

[9.6 国際親善試合 U-22日本代表 0-0 U-22メキシコ代表]

 北中米遠征を行っているU-22日本代表は6日、メキシコのセラヤ市内のミゲル・アレマン・バルデス・スタジアムでU-22メキシコ代表と対戦し、0-0で引き分けた。

 システムは3-4-2-1が採用され、GKに大迫敬介(広島)、最終ラインは右からDF岩田智輝(大分)、DF立田悠悟(清水)、DF町田浩樹(鹿島)、ボランチにMF齊藤未月(湘南)とMF田中碧(川崎F)を並べ、アウトサイドは右にMF長沼洋一(愛媛)、左にキャプテンマークを巻くMF杉岡大暉(湘南)、シャドーにMF渡辺皓太(横浜FM)とMF安部裕葵(バルセロナ)が入り、1トップはFW上田綺世(鹿島)が務めた。

 6月12日のトゥーロン国際大会準決勝で対戦した際には苦戦しながらも2-2で突入したPK戦を5-4で制して初の決勝進出を決めたが、この日もメキシコに押し込まれる展開となってしまう。体を張った守備でしのいで攻撃権を奪い返そうとも、ボールを前に運べずに思ったように攻撃の形を作れない。前半14分には大迫がまさかのキックミスで相手に決定機を与えてしまうが、がら空きのゴールに向けて放たれたシュートが枠外へと飛んで難を逃れた。

 前半15分には日本がゴールに迫り、左サイドで安部、杉岡とつないだボールからPA内に侵入した上田が狙うが、シュートはゴール右へ。さらに同20分には田中がミドルシュートを放つが、これもゴール右へと外れてしまった。すると、同38分に日本をアクシデントが襲い、負傷した岩田がプレー続行不可能と判断され、DF大南拓磨(磐田)との交代を余儀なくされた。

 0-0のまま後半を迎えると、田中に代えてMF松本泰志(広島)を投入。後半8分には危機を迎えたものの、PA内から放たれたシュートを杉岡がブロックして得点を許さず。同12分には上田に代えてFW小川航基(水戸)、安部に代えてMF遠藤渓太(横浜FM)、長沼に代えてMF橋岡大樹(浦和)をピッチへと送り込んで状況を打開しようと試みる。

 メキシコに主導権を握られながらも相手攻撃をはね返し、時おり繰り出すカウンターでゴールに迫ろうとするが、クロスが合わない場面が目立ってフィニッシュまで持ち込めない。すると後半30分に渡辺に代えてMF高宇洋(山口)を投入。同35分には遠藤が放ったミドルシュート、同39分には橋岡が放ったシュートが枠を捉え切れず。同アディショナルタイムにはドリブル突破を図った遠藤が強烈なシュートを枠内に飛ばしたものの、相手GKに弾き出されてしまい、0-0のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。

 日本は翌7日にアメリカに移動し、9日にU-22アメリカ代表と対戦する。

(取材・文 折戸岳彦)

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