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鹿島が圧巻のゴールラッシュで福岡を一蹴!!6シーズンぶりの1試合6発で圧勝

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[8.28 J1第24節 鹿島6-0福岡 カシマ]

 J1第24節は28日、各地で5試合を行い、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズアビスパ福岡が対戦し、鹿島が今季最多となる1試合6得点を挙げ、6-0で圧勝した。鹿島は前半19分、FW田代有三の2戦連発弾で先制すると、同45分にMF遠藤康が追加点。後半に入っても3分にDF岩政大樹、12分にDF中田浩二、35分に遠藤、43分に田代が加点した。鹿島がJ1で1試合6得点以上を記録したのは05年8月24日の新潟戦(7-2)以来、実に6シーズンぶりとなった。

 鹿島はDF西大伍が出場停止で、前節・甲府戦(1-1)で負傷交代したFW大迫勇也も欠場。DF新井場徹が右SBで2試合ぶりに先発し、前線では6試合ぶりの先発となったFW田代有三がFW興梠慎三と2トップを組んだ。
 福岡はDF山形辰徳が欠場し、代わってDF宮路洋輔が右SBで今季初出場初先発。中盤の右サイドではMF成岡翔が3試合ぶりに先発した。それ以外は前節・神戸戦(2-2)と同じメンバーだった。
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 試合は静かな立ち上がりを見せたが、徐々にホームの鹿島がリズムをつかんでいく。前半14分、オーバーラップした新井場の速いクロスに興梠が飛び込むが、わずかに届かず。同19分、DFアレックスの左クロスにフリーで合わせたMF遠藤康の左足ボレーはGKの好セーブに阻まれた。

 ボールを支配し、サイドに散らしながら攻撃を組み立てる鹿島は立て続けにチャンスをつくり、前半19分、早くも均衡を破った。ピッチ中央でボールを持ったMF小笠原満男が正確なロングパスで左サイドに展開。MF野沢拓也はドリブルで仕掛け、右足に持ち替えてクロスを上げると、ゴール前に田代が走り込む。きれいにコントロールしたヘディングシュートはゴール右隅に突き刺さり、田代の2戦連発となるゴールで鹿島が先制した。

 福岡は相手陣内にボールを運んでもラストパスがかみ合わず、なかなかフィニッシュに持ち込むことができない。前半30分、左サイドのスローインからこぼれ球を拾った成岡がドリブルでPA内左に切れ込み、左足で狙ったが、シュートはゴール右へ。同40分、FW岡本英也の右足ミドルもGKのセーブに阻まれた。

 危なげなく試合を進める鹿島は前半終了間際に追加点を奪う。前半45分、相手CKのカウンターから野沢が左サイドを駆け上がり、ゴール前にクロス。逆サイドからPA内に走り込んだ遠藤は鮮やかなキックフェイントでDFをかわし、左足でゴールに叩き込んだ。

 0-2で前半を折り返した福岡は後半開始からFW城後寿に代えてFW田中佑昌を投入。田中佑は2列目の右サイドに入り、成岡が前線にポジションを上げて岡本と2トップを組んだ。

 しかし、後半の先手を取ったのも鹿島だった。後半3分、野沢の左CKからファーサイドのDF岩政大樹が体勢を崩しながらもヘディングで捉え、ゴール右へ流し込む。後半開始早々の追加点で3-0とし、試合の流れを決定付けた。

 鹿島の勢いは止まらない。後半12分には右サイドから仕掛けた興梠の折り返しをオーバーラップしてきていたDF中田浩二が左足で叩き込み、4-0と大量リードを奪った。

 福岡は後半17分に2枚目のカードを切り、岡本に代えてFW重松健太郎をピッチに送り込む。鹿島は同22分に最初の選手交代。興梠に代えてFWタルタを投入した。さらに福岡は同28分、成岡に代えてFWハマゾッチを投入。今夏に獲得した193cmの新外国人FWがJデビューを果たした。

 何とか1点でも返したい福岡は後半30分、宮路のロングスローからハマゾッチがヘディングシュートを狙うもGKがキャッチ。同32分にはPA外から重松がロングシュートを打ったが、これもGKの正面だった。

 逆に鹿島は後半35分、野沢の絶妙なスルーパスに抜け出した遠藤がGKとの1対1から冷静に左足で流し込むダメ押し弾で5-0。同43分にも野沢のシュート性のクロスが流れたボールをタルタがゴールライン際で粘ってゴール前に折り返し、田代が押し込んだ。6-0。田代のこの日2得点目、今季通算10得点目でゴールラッシュを締めくくった。

(取材・文 西山紘平)

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