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捕まえ方が分からない…ネイマールと対峙したDF室屋「感じたことのないレベル」

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[7.30 国際親善試合 日本0-2ブラジル ゴイアニア]

 完敗だった。0-2のスコア以上に内容で圧倒された。右SBの位置に入ったリオデジャネイロ五輪日本代表DF室屋成(FC東京)も、対面する五輪ブラジル代表FWネイマールに後手を踏む展開が続いた。

 ネイマールとの対戦を「ホンマ楽しみ。萎縮せずにどんどんトライしたい」と語っていた。そして、幾度となく世界的スーパースターとの1対1を迎える。だが、「すごい独特のタイミング」でドリブルを仕掛けてくるネイマールにかわされて、中央まで持ち込まれる場面を作られてしまう。

 何よりも驚いたのが、「やっぱり足が、単純に中に入っていくスピードが速かった」。細かいタッチで室屋に的を絞らせず、一気の加速で置き去りにする。カバーに入った選手もスピードに乗ったネイマールを止めることができず、日本守備網は個人技でズタズタに切り裂かれてしまった。

「抑えるというか、守備で良い形にハメることができなかった。90分間を通して、捕まえ方が分からないというのは、感じたことのないようなレベルだった」

 完敗を喫したものの、ブラジル戦は「あくまで練習試合」と割り切る。大事なのは8月4日に迎える五輪初戦ナイジェリア戦だ。「ブラジルのようなレベルのチームは五輪にもなかなかいないと思う。そういう意味ではすごく良い練習試合になった。初戦までにしっかり準備をして、この試合が良いきっかけになった試合だと言えるようにしたい」と視線を上へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

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