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千葉決勝は“クラシコ”に。市立船橋MF太田隼剛主将は「命懸けて戦うくらい、本当に気合い入る相手」を倒して全国へ

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市立船橋高のMF太田隼剛主将(3年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)は背中でチームを牽引

[6.15 インターハイ千葉県予選準決勝 八千代高 1-5 市立船橋高 岩名運動公園]

「めっちゃ、大ごとになってしまうんですけれども、バルサとレアルの(エル・クラシコ)みたいな。絶対に負けちゃいけないし、入る前からそのバチバチというか、本当に負けたらいけないんだなというのは肌で感じていて、実際3年間やってきて、絶対に負けたくないし、本当に命懸けて戦うくらい、本当に気合い入る相手なので、流経だけには絶対に負けたくないというのがあります」

 市立船橋高のMF太田隼剛主将(3年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)が千葉ライバル対決での必勝を誓った。同じプレミアリーグEASTに所属する流通経済大柏高は、21年まで9年連続で選手権予選決勝で戦うなど千葉決勝で幾度も激突し、13年と16年のインターハイ全国決勝でも対戦している最大のライバル。“千葉クラシコ”とも言えるビッグマッチを制し、全国切符を勝ち取る意気込みだ。

「今年は3冠狙うとみんなで話していたので、しっかり上は見すぎずに流経戦に集中して、リカバリーや戦術の確認やスカウティングを徹底して、自分たちのサッカーができれば絶対に勝てると思う」

 チームの力を引き出し、自分も攻守で躍動する。この日、太田はボールを奪いきれないシーンがあったことを反省していたが、市立船橋の球際・切り替え・運動量を徹底。背中でチームを引っ張り、厳しい言葉でチームを鼓舞した。

 加えて1-1の後半13分にはFW郡司璃来(3年)への左足パスで決勝点をアシスト。「ボールが来る前から郡司と目が合っていたので、そこは2人ともわかり切っていた形。それが良い感じで入って、自分も良いパスを出せた」。納得のプレーでアシストしたレフティーはその後も、3点目、5点目の起点になった。

 1年時から名門で出場機会を得ている太田は今年、大一番でも目立つようなプレーを増やしている。「去年は攻撃に係る回数が多くなかったので、今年は得点の部分やアシストの部分で多く係わろうと意識していて、それができた。自分は攻撃が得意な選手なので、それがどんどん出せていけば、流経戦も複数得点できると思うのでチャレンジしていきたい」。絶対に負けたらいけない相手との決勝戦。4月のプレミアリーグEASTでの対戦では引き分けているだけに、今回は流経大柏以上の気持ちとプレーで必ず勝ち切る。

(取材・文 吉田太郎)
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