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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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欧州CL準決勝
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

 劇的すぎる後半ロスタイムのゴールで、バルサがCL決勝の舞台ローマへの切符を手にしましたね。
 1stレグの試合を見た時には、様々な批評が多く聞こえてきました。
 それもそのはず、アウェイに乗り込んだチェルシーがとにかくドン引きで、ドログバ目がけたカウンターのみを徹底的に貫いてましたから、バルサファンからすれば「サッカーやってくれよ」と言いたくなる気持ちも解らなくもないですが、それも立派な戦術のうちだし、スター選手の多いチェルシーでそれを徹底させたヒディング監督もまた凄し。

 一方の(マンチェスター・)ユナイテッドは非常に若いアーセナル相手に、経験の差を見せつけた感じでしょうかね。アーセナルはアーセナルでこのまま育成と補強が噛み合えば、数年後にはとてつもない強さを持っていると思います。チームの主軸のセスクはまだ22歳ですから。現在のユナイテッドは若手、ベテラン、ピークのバランスがメチャメチャいいですからね。2ndレグも危なげなく取って一足先に決勝行きを決めました。

 そしてチェルシー対バルサの2ndレグ。今度はチェルシーホームです。ポゼッションの数字だけみれば1stレグとあまり変わらないけど、その内容は大きく違った。1stレグの内容がウソみたいに攻守の切り替えが早く、押上げもしていた。チェルシーのゴールもペナルティエリアの外とはいえエッシェンです。切り替え、押し上げ、激しいファイトとといい本当に強かったと思う。1stレグからこういうサッカーをしていればまた結果も違ったのかも知れないですが、この戦略が1番勝つ可能性が高いとヒディング監督は判断したんでしょうね。実際99%まではミッションを達成していたわけですから。

 しかしこの試合、1番目立ってしまったのは残念ながら主審だったと思う。チェルシーからみれば3本のPKを取ってもらえなかった気分だろうし、バルサからすれば、なんでアネルカつまいずいちゃってこけたのにアビダル退場なのよ、と言いたくなるでしょう。最初にアビダルの退場を取ってしまった事でバランスが取りずらくなってしまったんじゃないかと感じます。
最後ロスタイムも長かったし、かなり混乱してしまったんでしょうね。

 この後、この主審にチェルシーサポーターから脅迫状が届いたそうですが、正直以前にも同じ事をやっていてその時の主審は引退を余儀なくされてしまいました(その時もバルサ戦)。八百長だと騒ぐのならきちんとチームが申請してUEFAが調べて判断すべきで、サポーターが殺すだのの脅迫状を送りつけるのは本当にいただけない。

 又そういうニュースは世界中に発信されます。遠い場所からでも好きで応援してるサポーター達まで同じ目で見られると思う。短い期間で2度目ですから脅迫状を送ったサポーターが限定出来るならば厳重な処分を考えてもいいのでは?イギリスの法律は解りませんが普通に犯罪でしょこれは。

 Jリーグでも審判のジャッジについて揉める事が年々増えて来てると思う。いつこういった事件を模倣してしまう人が出てくるか解らないので、今回の脅迫事件に対してはUEFAもチェルシーのチームサイドもしっかりとした対応を見せて欲しいと思います。

※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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