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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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JOMOカップ
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

日韓オールスターJOMO CUP2009(8月8日)の開催のため、Jリーグは中断期間に入りました。

この中断期間は、休息や戦術の練り直しなどチーム状況により使い方は各チーム様々でしょう。この期間の使い方が後半戦に大きく影響してくるのは間違いないですね。王者鹿島にとっては、少し嫌な流れに乗りかけたところでの中断ですので、優勝するチームが持つ大きなツキというものを感じずにはいられません。中断開けにまた独走状況に入れるのかも後半戦の見所の一つでしょうね。

さて去年から始まったこのJリーグ選抜vsKリーグ選抜による企画。記念すべき第1回はホーム開催ながらも残念ながら敗れてしまったので、今年は是非とも勝利してほしいと思います。
こういう試合が行われる際に、最も観る側として気になるのがガチンコなのか親善なのかといった点。代表の親善試合でホーム開催の時に良く思いますが、残念ながら代表戦では、本気で日本に勝ちにくるといったモチベーションを持った相手はなかなかいないですよね。

その点で考えるとこのJOMO CUPは、相手がお隣り韓国のKリーグという事もあり、両チームとも高い意識でやってくれる。
フィジカルコンタクトもマイルドで、遊び的要素が強く本気でプレーしている感じがしないため、やることの意味へ『?』を投げられることもあった以前のオールスター(あれはあれで僕自身は楽しかったと思っています)を、単純に廃止するのではなく、こういった方向へ持っていった日韓両リーグ協会へ拍手を送りたいと思います。

まだ2度目ですから継続していく中で、サポーター達からの視線が「絶対に勝ちたい試合」になるのか、「どーでも良い試合むしろ怪我されると困るよ」となるのか、今はまだ静観してる人の方が多いと思いますので、ポジティブな積み重ねが出来るように両協会で良いやり方を探求し続けて欲しいです。

この試合のレギュレーションで僕が最も良いと思う点は、監督が前年度のJリーグチャンピオンチームから選ばれるという点です。
昨年度、最も結果を出した監督が選ばれるのは凄く解りやすい。そして選手もその監督が選べるという事がただのお祭りでは無いという事を示している。

で、す、が、少し気になるのは、その選手選考はまず選考委員会なるものが25名を選ぶ(そのうち5名は監督が指名できる)。その25名の中から18名を監督が選出。
そして最終的に選考委員会で判断するという点、最初から監督が選んだほうがなんともすっきりすると思うんですけどね。最初に監督が選んだ5名は必ず入るだろうし、その5名という人数も少な過ぎる。まあ所属チームから選び過ぎてしまい、リーグ選抜っぽくならない事を危惧しての事だとは思うんですが、ここだけは僕的にすっきりしないんですよね。

去年はそんな選び方してるとは知らずに、選手は監督が選んだらしいという情報のみでの観戦でしたので、もしこの監督が代表監督になったらキーマンが変わりそうだとか、戦術もこういう方向に行きそうだねとか、熱く友人と観戦していたのでこの点などは、まだまだ考えられる余地ありだと思ってます。
何にせよ改革点が多く見つかるという事は、まだまだ伸びしろのあるコンテンツでもあると言える事、期待しております。

昨年スタンドで観戦できた際、試合後のKリーグサポーター達の喜びようは凄かった。韓国から来た人達も大勢いたでしょうけど、大半は日本で働いたり生活してる方達だったと思う。自国で働いていても相当ストレスが溜まる現代社会の中で、他国で生活する事が相当に大変な事は容易に想像出来ます(皆がそうというわけではないでしょうが)。そういった人達が誇らしげに歌って踊って喜びを爆発させている姿は良い意味でとても印象的でした。

韓国にも多くの日本人がいるはずです。去年、彼らが味わえた喜びを今度は韓国にいるはずの日本人達に味あわせてあげて欲しいと思う。頑張って下さいJリーグ選抜!

※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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