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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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Fリーグ・小野大輔
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

今年で3シーズン目を迎えたFリーグですが、過去2シーズンは王者名古屋を浦安が追いかけるという2強的な要素が少し強かったですが、今年は6節を終えた時点で名古屋を抑え、大分が首位に立っています。

浦安は現在5位と例年にはない混戦を見せていますが、その原因として考えられるのが移籍が活発に行われるという点があげられます。
今年も開幕前に代表クラスの選手に動きがありました。昨季スペインから日本に帰って来た小野大輔選手(現府中)もそんな一人です。
今回はその小野選手について書いてみようと思います。

僕が彼に初めて会ったのが、3年前の年末にスペインリーグのシーズンオフで帰国していた際に友人を介して一緒にフットサルをやらしてもらった時です。
その時はあまり会話する事も無く、“なんて愛想の悪い奴”だと思いましたが、後に重度の人見知りという事を言われ、そんなんで海外でやっていけるのかと余計な心配をしてしまいましたよ。だけどとにかくプレーが強烈すぎでした。
その日は現役Jリーガー達も多数参加していたのですがお世辞抜きでダントツ目立っていましたね。
それもそのはず、彼の口癖のようになっているのが、たとえJリーガーが相手だろうが自分はフットサルのスペシャリストであり、自分の土俵で負けるわけにはいかないという強烈なプライドを持ってるんですね。

最近では色々な形態のイベント(お笑いライブとのコラボ等)が増えてきてるDJ業界でも、クラブイベントというからにはDJタイムが一番盛り上がって欲しいと思ってやっている僕としても非常に納得のいく意見です。
大人げない位ムキになれるのはそれだけ一生懸命やっているという証拠でもあると思う。

昨年、日本に復帰した彼が見据えていたのはもちろんW杯。
日本代表の9番を背負う者としての責任感や、参加する事が目標ではなく勝ちに行くという姿勢でいたのが非常に印象的です。
日本の初戦の相手は王者ブラジルでしたが、何かを起こしてくれる事を期待して観戦していたのですが、なんと小野選手は開始5分位で相手と接触した際に靭帯を負傷してしまい、その数分で彼のW杯は終わってしまいました。

帰国してから会う際に正直、かける言葉がわからなかったけど、周りに気を使わせないように明るくふるまっている姿をみて素直に凄いと思いましたね。
失望感をプラスに変えて進んで行かなければいけないのはどんな職業にも共通する事だとは思うけど、実践するのは本当に難しい。
他のスポーツ選手もそうだけどやはりヒーローになる人間は職業的スキルだけではなく強烈なメンタルも鍛えていかないといけないんですね。

以前にも触れましたが競技人口は爆発的に増えているフットサルですが、見るものではなくやるものといった風潮が強いと感じます。
見た事のない人は是非足を運んで生で見てみて下さい。
サッカーや他のプロスポーツと同じくらい色々なドラマが眠っています。
情報が少ないのが少し難点ですが、だからこそ自分で情報を探していくとより愛着がもてると思いますよ。

そして今コアにフットサルに携わっている方達は新しくファンになってくる人達にやさしく色々教えてあげて欲しい。面白さを伝えれるのは詳しい人達だから。

今回登場した小野選手のブログです。
http://www.bombonera12.com/blog/ono_daisuke/

又、機会があれば小野選手のロマンチストな一面をあらわすエピソード書いてみますね。

※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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