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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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マッチメイクとワクワク?
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

日本代表快勝3連戦に各国W杯予選最終節から、今週の欧州チャンピオンズリーグそしてACL準決勝と随分見所の多い日々が続きました。

日本代表3連戦については相手との実力差、置かれている状況の違いからくるモチベーションの差を考えると、順当な結果だったかなと思いますが、「新戦力のテスト」や「日本代表が進歩するため」という面ではちょっとばかしマッチメイクミスを感じてしまいます。
トーゴが対戦相手としてピックアップされたのはアデバイヨール(マンチェスター・シティ)の存在が絶対あったと思うけど来てない。怪我などが理由なら分かりますがその週のクラブの試合にはしっかりスタメン出場してますからねえ。イメージ的にアフリカ勢は昔からそういう事が多い気がします(※ジーコ監督時代のナイジェリアなどは"3軍"といわれた)。マッチメイクの交渉段階での甘さが露呈しちゃってる気がしますね。

この3連戦で正直一番実力が低かったのは香港だと思うけど、公式戦という事もあり一番激しくぶつかってきました。3試合とも普段は積極的にサッカー観戦をしない人と一緒に見たのですが、正直な感想が「トーゴ戦が一番つまらない、相手が一生懸命じゃないから。香港のほうが一生懸命だったじゃないか」とのこと。

全然サッカー知らない人にも熱気というものは伝わるんですね。その方には僕の出来る範囲で、新戦力の発掘や練習試合ですので……ということを説明したのですが、「だったらなお更、まともな相手と試合しなきゃ駄目じゃないか」「時期的に良い相手探すのが厳しいなら合宿でもやったほうが良いのでは」となかなか鋭いことを言ってましたがサッカーファンとアンチの間くらいの浮遊層の方には自然とそう見えてしまうのでしょう。一時期から比べると大幅に下がってしまった代表人気。

復活の鍵はこういった方達の意見もちゃんと聞いてどうすればより魅力的に日本代表が見えるかということを真剣に考える必要があるのではと思いました。
それと同時にコアファンも納得出来るような強化プランも進行させないといけないんですから協会も大変ですね。来年のW杯の時には、勿論日本中が盛り上がるとは思いますが、そこに安心してたらどんどん日本サッカーの人気は下がっていくと思う。次のブラジル大会に出られる保証はどこにもないのだから、協会はしっかりサッカーがプロスポーツとして根付いていく活動を油断なくいつまでも続けないといけないんでしょうね。

我々のいる音楽業界でも似たような事を続けていればすぐに飽きられ、新しい事に挑戦すれば昔のほうが良かったと言われたりしますが、多くの人が関わってくればどうしても沢山の意見が出て来ると思う。すべてを聞くのは無理かもしれないが、多くの人が関わってくれるからプロとしてやっていけてる訳で、非常に難しいですが協会には様々な可能性を探り続けて、子供達が大人になってそのさらに孫やその下の子供達も夢を持ってサッカー選手になりたいと言えるだけの魅力あるサッカー業界を作っていって欲しいと思います。

今回このコラムを書くに当たって3連戦でのマッチメイクなど、色々と協会批判的なことを書こうと思っていたのですが、もっとこうすれば良くなるだろうなといった部分を、自分が協会の人間になったつもりで考えていくと意外と難しいことに気付かされました。まさに言うは易し行うはなんとやら。

協会の人がこのコラムを読んでるとは思いませんが、大変な仕ことでしょうがなんとか頑張ってください。これからも1ファンとしてエールもブーイングも送らせて頂きます。

会長の犬飼さんが古巣の浦和に色々苦言をもらしてました。7連敗中にブーイングが出ないのはおかしいということを言ってましたが、本人も代表の結果でブーイングされる側にいるにも関わらずその発言が出来るのは、される覚悟もあってのことで潔いことだと思います。そしてもう一つが浦和はファン、サポーターのものという発言、日本代表もファン、サポーターあってのことと感じているのでしょう。

責任逃ればかりしていた印象のある前任者とは違うと信じて期待していきたいと思います。

最後に読者の方に質問ですが岡崎選手のゴールパフォーマンス(脇をパタパタさせてる奴)勝手に『ワクワク』と呼んでいるのですがもし正式名があるのなら教えて下さいませ。


※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想、「ワクワク」の答えはこちらまでお寄せください。

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