beacon

セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

このエントリーをはてなブックマークに追加

Jリーグ開幕、サッカーは海外組しか産業にならないでは困る
by セルジオ越後

 Jリーグがまもなく開幕するけれど影が薄いね。テレビのニュースや新聞を見ても、野球のWBCの話題やキャンプ情報が多くて、サッカーもヨーロッパの話題の方が多く感じる。ACLが先に始まっちゃているのも影響しているかもしれないけれど、Jリーグが始まるという雰囲気がない。もっと、Jリーグを盛り上げなければいけない。日本代表のほとんどを海外組が占めている中で、Jから誰が代表に行くのかとか、盛り上げる要素はあるはずだ。

 現在は海外組が必ずしもパッとしていない。香川がベンチ外になったり、目立つような活躍をしている選手はいない。Jリーグにとってはチャンスだ。もっともっと、盛り上げるための投資をしてほしい。メディアが若手のニュースを“つくる”ことも必要だ。ただでさえ、永井とか小野とか海外へ出て行ってしまっている。その中で名前の知られている選手は非常に少ないし、野球で毎日報道されている大谷(日本ハム)に比べたらサッカーの若手はまだまだ未熟。一方で夏に行われるマンチェスター・Uとセレッソとの親善試合のチケットなどは売れているようだけど、サッカーは海外組しか産業にならないでは困るよ。

 今年のJリーグ、チームでは東の横綱にどこがなるかが見どころだ。西には去年のチャンピオンで横綱と言える存在の広島がいる。でも東には今のところいない。候補はレッズとアントラーズ、そしてレイソル。レッズは興梠だったり、森脇だったり積極的に補強したクラブのひとつ。アントラーズは監督が代わってダヴィを取って、野沢も戻ってきて、昨年より良くなるだろう。そしてレイソルは外国人も鈴木も獲得して、少し動いたなという感じがする。一方、ACLもある仙台や広島は大きな補強をしていないことが気がかりだ。今は負けて話題になるようなクラブがいない。横綱が出てくれば、リーグは盛り上がる。代表のレギュラーに食い込んでくる選手や若手の台頭、そして横綱の登場に期待したい。

TOP