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　Jリーグは期待していたようなスタートを切れなかった。開幕戦は引き分けが多く、得点数も少ない。今年も団子状態で力が接近している感じがする。日本代表へ、と報道されるようなスターの誕生に期待していたけれど、出てきていないし、メディアもJリーグを扱いづらかったんじゃないかと思うよ。

　ディフェンディングチャンピオンがACLを含めていいスタートを切ることができなかった。広島は浦和との開幕戦で引いてディフェンシブなサッカーをやっていた。これは横綱のサッカーではないよ。第2節の新潟戦は10人の相手に何とか勝ったけれど、まだまだ。去年2位だった仙台はまだ1勝できていないし、柏も黒星がついた。横綱と言えるチームが現れて盛り上げてくれることを期待していたけれど、今の段階ではいないね。

　オフに補強したチームもスーパーな選手がいない。李(忠成)が日本に帰ってきても先発で試合に出ていない。話題性が少ない。スターも出てこないし、寂しい開幕だった。大リーガーがいなくて話題の少ない野球のWBCに先に行かれている時点で寂しいし、深刻だ。

　ACLも不甲斐ない結果だった。浦和が広州に0-3で負けたけれど、お金がないから中国のチームにキャスティングで差をつけられている。皮肉だったのは唯一ちゃんと外国人を補強したレイソルが勝ったことだった。今の日本のクラブはアジアで勝てるチームではない。去年、一昨年と苦戦したけれど、そこから何が変わったのか。経験を積んだクラブはあると思うけれど、いきなり今年から勝つ根拠はないし、現状期待することはできないよ。Jリーグは開幕から20年。当初は夢があったけれど、予算・予算で萎んでしまっていないか。世界で戦えるチームがない。Jリーグはもう完成してしまったのか。