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セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

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カナダ戦、選手のコンディションを見るにはお金をかけ過ぎた試合だった
by セルジオ越後

 日本代表とカナダ代表との試合は久しぶりに見ていて眠くなるような試合だった。午前1時過ぎからの試合だったから、日本で見ていた人は次の日が休みじゃなかったら耐えるのも大変だったんじゃないかなと思う。カナダのレベルが高くなくて、ヨルダン戦へのシミュレーションにはならなかった。また、本田、長友の問題を解決するはずが、今野、清武のいない課題も残る試合になってしまった。

 カナダは必死にプレスに来ていたけれど、日本は余裕がありすぎたのか、それとも親善試合だからか、流しているような試合だった。これならば、わざわざお金をかけて親善試合をしなくても、地元のクラブチームと練習試合をすれば良かった。スポンサー、テレビをつけてやる試合だったのか。地元の日本人の応援だけで雰囲気のシミュレーションにもならなかったと思うし、選手のコンディションを見るにはお金をかけ過ぎた試合だった。

 カナダは下手なりに一生懸命やっていた。それに対して、もしも流してやっていたのであれば、それは失礼。乾にしても大津にしても、もっとアピールするのかと思った。ハーフナーもミスキックがゴールになって、その他のチャンスを活かせない。香川の動きもよくなかったし、他の選手もサボって失点しそうになって川島に怒られたり。今回いい試合ができなかったことで、ヨルダン戦へ向けて危機感を持って臨むことができることが唯一の収穫だった。

 問題の解決ができず、これでヨルダン戦はぶっつけ本番になった。本田に代わるトップ下が見つからないし、選手のコンディションも分からなくなった。ただ、日本はこれまで完全にチームを固定してやっているのだから、ボクは誰かがいないときにいろいろ動かすのではなくて、怪我したら、“部品”を入れ替えるだけでいいと思う。わざわざ組み替える必要はないよ。

 ヨルダン戦はまずはオウンゴールでも何でも勝って自力でワールドカップ出場を決めること。早くワールドカップ出場を決めてその後の時間を強化につなげて欲しい。

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