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　コンフェデレーションズカップ開幕戦で日本代表と戦うブラジル代表メンバーが発表された。ブラジルは今回、ホームだし、勝ちに行く。フェリペ監督のチームは結果があまり出ていないし、落とすと風当たりが一気に強くなる。ブラジルはどの試合でもプレッシャーがキツイけれど、今回は勝ち進まなければいけない大会だ。

　ブラジルは選手層が厚いからメンバーを固定するのではなくて、スケジュールやコンディションによって入れ替わっているけれど、キャスティングを見ればどの選手もビッグクラブでプレーしている選手。日本から見れば穴がない。特にネイマールについては国民も認めているし、代表でも結果を出している。注目度は一番だ。

　ホームで戦うブラジルは日本に来るブラジルと違うチームだと思ってもらっていい。去年、ヨーロッパで日本はボコボコにやられた。今回も右からでも、左からも、2列目からでも、セットプレーからでも点を取って圧倒していくはずだ。ブラジル、イタリア、メキシコの3チームは日本に負けたら予選通過できない。だから得失点差を狙って攻めてくるだろう。向こうからしたら勝って当たり前。対して、日本は失うものがない。チャレンジャーという気持ちで戦わなければいけない。このグループはワールドカップの予選リーグよりも突破することが難しい、世界ベスト8みたいなもの。この世界では日本が1勝したら座布団が舞うよ。

　ただ、日本にとっては重要なチャレンジだ。南アフリカ(10年W杯)での日本は前線に本田ひとりを残してディフェンシブに戦ってベスト16へ進んだ。今回、岡田監督の時にはできなかったコンフェデで戦うことができる。ワールドカップで日本ができるかどうかが見える大会になる。他のチームと日本とは対等な力関係にはない。ただ引いて戦ってもそれは日本の力にはならない。去年、守って守ってカウンターでフランスから金星を挙げたけれど、中途半端に勝つのは日本のサッカーの進歩にならないと思う。臆病なサッカーをやっている限り日本のレベルは上がらない。この3年での日本はどう成長したのか。コンフェデで日本のサッカーが世界に近づいたか分かる。

　あとは、直前に行われるワールドカップ予選を突破していいメンタリティでブラジルへ行くことができるか。オーストラリアとイラク、2つ負けてコンフェデに行って、ブラジルにボコボコにやられたらファンも「何だ?」となる。2連勝していい状態で乗り込みたい。