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　東アジアカップでザッケローニ監督は今まで選ばれなかった選手を日本代表に選んでくれた。期待は大きいけれど、ぶっつけ本番。ボクには突貫工事のように映る。準備の無さは明らかに問題だ。またメンバーも本当に本人が選んでいるのかな。サッカー協会から渡されたリストを見て選んでいるじゃないかなと思ったよ。

　日本はコンフェデレーションズカップで3連敗した。東アジアカップは必ず優勝しなければいけない大会だ。だから、ザッケローニ監督は優勝するためのメンバーを選んだはず。でも初招集の選手が10人もいて、その他にも出場経験のない選手たちがほとんど。そして準備もせずに韓国、オーストラリア、中国と戦う。

　これは一歩間違えたら選手たちが犠牲になる可能性もあるよ。海外組をみんな休ませて、選んだのはJリーグで週2回の試合をやって疲れきった選手ばかり。また、メディアが期待するような名前ばかりを呼んで、大久保とか佐藤寿人とか実績があって好調な選手を呼んでいない。メディアはみんな柿谷とかでスターをつくるイメージがあるみたいだけど、そんなに簡単じゃないよ。中途半端な体制で戦ってダメだったら「やっぱり海外組が良かった」となってしまう。

　この大会で何をするのか明確になっていない。このメンバーで何がベストなのかも分からない。テスト優先で勝ち負けは関係なし?　まさか第1戦と第2戦とでメンバー全員を入れ替えて戦うつもりじゃないだろうね?　ただ15日のメンバー発表会見でも東アジアカップでのノルマについては誰も聞かなかった。真剣に勝ちに行くのであれば、全く試合に出られない選手もいるはずだ。でも、絶対に勝たなければいけないという雰囲気は残念ながら全く感じることができない。勝った時はメディアが騒いで、負けた時はほったらかし。優勝したら海外組と入れ替わるとかもっとチャンスがあっていいと思うし、負けた時はもっと「どうなっているんだ」という声がないといけない。

　結局コンフェデで3連敗した反省は何もなかった。日本は“つまみ食い”の社会になっている。“ハイエナのような”メディアたちが勝った時だけおいしいところの残りを食べる。これは良くない。日本のサッカーを強くしたいのであれば、積極的にもっと意見しなければいけない。今回の東アジアカップもアジアでは「勝つ以外ない」という空気を作らなければいけないと思う。ブラジルも、アルゼンチンも南米で勝たなければ叩かれる。日本もアジアで勝たなければいけないという厳しさを持たないといけない。「男女出るから、どっちか優勝すればいい」くらいだったら、いつまでたっても変わらないよ。