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　日本代表は欧州遠征でセルビア、ベラルーシと国際親善試合を行う。11月にはオランダと戦うことが発表されているけれど、今回の対戦相手はワールドカップに出ないことが決まっている2か国。これならばヨーロッパでアフリカ勢と試合をするとか、他の国と戦うことはできなかったのか。ワールドカップに出ることが決まっていたり、出る可能性があるチームであれば、ワールドカップで対戦した時のために相手も本気で戦ってくれるだろう。ワールドカップまで時間がない中、この相手で盛り上げるのは無理があるよ。

　日本は“お得意さん”になってしまっている。セルビアも、ベラルーシも試合が行われるのは首都ではない。これが本当にトップレベルのチームと試合するのであれば、集客も考えて、大きな街の大きなスタジアムでやるんじゃないのか。この場所、会場を見れば、世界における日本のステータスが明らかになる。相手にとっては日本に頼まれて、お金も払ってもらっての“お得意さん”のような相手。日本はまだまだ高い評価をされていないと思う。

　代表のメンバー構成は相変わらずだ。近いからと言って、ハーフナーや乾を呼んでいるけれど、何をまだ迷っているのか。今までもテストしてきたはず。10分、20分使うとか、中途半端にチャンスを与えてまた外すのならば、Jリーグで活躍している選手にチャンスを与えた方がいい。また、栃木や愛媛に負けたG大阪は調子を落としていて、J2でも結果が出ていない。でも遠藤も今野も当たり前のように選ばれている。結果を出している選手はどう思っているだろうね。クラブで使われていない香川も、今すごく取り上げられている柿谷も、点を取れなかったら次は呼ばないとか、ザッケローニ監督はマスコミにぶつけてもっと選手たちの危機感を煽った方がいい。

　マスコミは3バックをテストするとかシステムのことを話題にしているけれど、システムは質のあと。イタリアに里帰りして長友の試合を見るよりも、いろいろな選手をチェックして少しでも質を上げるべきだ。何度も言うけれど、これはクラブチームではない。結果を残している選手を選ばないザッケローニ監督は無経験な代表監督のような感じがする。日本代表より“オレのチーム”というようになってしまっていることが残念だ。

　試合は6人も交代枠がある中で評価することは難しいけれど、セルビア、ベラルーシが前半、ベストメンバーで来てくれて、本気でやってくれるか。それに期待したいね。先月のベネズエラ戦やガーナ戦の結果はワールドカップへ向けた参考にはならない。コンフェデやウルグアイ戦のモヤモヤしてきたことが、払拭されているか。相手の本気度を含めてそこに注目したい。