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セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

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アジアの国は「グループが楽だった」と言う立場にはない
by セルジオ越後

 ワールドカップの組み合わせが決定した。日本の対戦相手はコートジボワールとギリシャ、そしてコロンビア。「いいグループに入った」とか楽観的なことばを聞くけれど、アジアの国は「グループが楽だった」と言う立場にはない。それはポット分けでアジアが弱いグループに入っているのを見れば分かる。日本がいいと思っても、悪いと思っても、どっちが喜んでいるかというと相手の方だろう。アジアの国はどこもチャレンジャー。日本は一番チャレンジャーという気持ちを持たなければいけないよ。

 抽選会のテレビ中継では解説の人が「相手国に優勝経験のあるチームはない」と言っていたけれど、相手も同じように見ている。グループリーグを突破できるかどうかの可能性はフィフティ・フィフティだろう。ワールドカップは甘いモノじゃない。

 日本は過去、98年、06年と南米のチームが同じグループに入った時にグループ突破をしていない。カメルーン、デンマーク、オランダと同じグループだった前回と条件は違うと思った方がいい。初戦で戦うコートジボワールは前回のカメルーンよりもいいチーム。ここがヤマ場であることは間違いない。ここで勝ち点を取らないとグループリーグ突破も危ないよ。

 また、コロンビアはバランス良く点取る選手がいる。日本にとっては嫌なタイプの相手だ。攻めに行ってカウンターされるのは日本の欠点。最後、コロンビアに勝たなければいけない状況で戦うのは危ない。だからこそ、1戦目が大事になってくる。コートジボワールには絶対に負けないこと。1戦目負けたら、もしギリシャとの2戦目に勝ってもグループ突破は決まらない。短期決戦だからプレッシャーも出てくる。まずは不要な失点などして攻めなきゃいけない状況にならないようにしたい。日本はベルギー戦のことは忘れて、しっかりと準備して初戦に臨んで欲しい。

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