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オシム式

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オシム式  その1 カウンター攻撃

 協会・監督・選手のトライアングル。このパワーバランスを熟知したオシムの手法にいきなり日本サッカー協会も選手も面食らったようだ。

 トルシエは叫んだ。「こんなことじゃオレは代表の監督はやれない」日本サッカー協会はその激しい要求に内部にも「攘夷」の動きがあった。

 ジーコは諦めた。「オレは雇われの身だから」しかし自分のスタッフは身内で固めてそこに異質のものが入ることを拒絶した。

 オシムは逆襲を試みる。「協会がまじめにクラブと交渉しないなら13人しか発表しない」
オシムが協会スタッフに発したカウンターパンチは強烈だった。

 相手の出方に対応してカウンターをしかける。

 トリニダード・トバゴ戦の若い選手たちは、ベテランに対するカウンターだ。「勝ち負けなんて今2の次」と言うのもメディアに対するカウンター。ピッチやクラブとの交渉に対しても協会に強烈にカウンター攻撃をしかける。「頭を使え」というのもいままでの日本のサッカーに対するカウンター。それらのすべてのカウンター攻撃をメディアに独特の比喩で説明する。

<写真説明>8月9日、日本-トリニダード・トバゴ戦のベンチでのオシム監督

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