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オシム式

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オシム式   その14
分断統治

「4年といっても結局チーム作るのは、最後の2年だよね。ドゥンガにやらせるのは、最初の2年間だけじゃないかな」(ブラジル人ジャーナリスト)。オシムはこの2年をどう使うか?「ブラジルのセレソンは、まずベテランから組み段々に若い才能を投入していく・・」そういえば、秋田とか奈良橋なんかが代表だった、ジーコジャパンも。

 オシムは、逆に一気に若手で組み替えた。ヨーロッパ人の植民地支配の基本は「分けて仕切る=divid&rule」である。

 オシムチルドレン・古い井戸・新しい井戸・海外組と分断しオシムはそれぞれに「怠けず、甘えず、走れ、走れ」の慢性疲労症候群状態をメディアを上手に使いながら着々と進めている。

「人間は恐怖と利益のどちらかで動く」(マキャベリ)ならばオシムは「人間は恐怖と利益のどちらかで走る」

 現状では、明らかに若い世代のほうが下手である。「海外組が入ってきても出されないように頑張る」(我那覇)「アジアカップ本番に海外と合流」(小野技術委員長)若い世代を徹底的に発掘鍛える。海外組に負けるなと脅かす。

 とかく監督の言うことを聞かない上の世代を下を育てて脅迫する。

 分断してそれぞれのアキレス腱を攻める。  

<写真説明>新しい井戸代表格の浦和DF闘莉王。9月10日、J1第22節vs大宮戦にて撮影

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