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セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

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ワールドカップに主力が怪我でいないことは考えておかなければいけない
by セルジオ越後

 日本代表の選手では長谷部や内田が怪我で離脱中。特に長谷部についてはニュルンベルクの監督が今季絶望と話したという。ワールドカップで対戦するコロンビアのエース、ファルカオが大怪我をしているという中で、日本代表にもこういう問題が出てきた。確かにクラブの試合があるから怪我はつきもの。クラブのリーグ戦、欧州では欧州CLなどが厳しいスケジュールが組まれている中、ベストコンディションでワールドカップを迎えるのは厳しい時代になっている。
 
 右SBのポジションに内田がいなかったら日本は大変かなと感じている。またニュルンベルクは調子がよくないけれど長谷部は日本代表を引っ張ってきた存在。ただ、リーダーがいなくなったらいけないというのは高校生とは違うのだから、みんながリーダーになっていかなければいけない。ワールドカップまであと2か月と少ししかない中で、彼らの回復がどの程度早いか、ベストコンディションで出ることができるのかは重要。ただ、ワールドカップに主力が怪我でいないことは考えておかなければいけない。

 彼らがいなくても、本来のメンバーではない選手たちでも何とかやり切れる状態をつくらなければいけない。無理に連れていっても、93年のドーハ(ワールドカップアジア最終予選)の都並みたいになる可能性がある。(絶対的な存在だった)都並を連れて行って(穴埋めできないまま)左サイドをやられた。だからワールドカップに行く選手は、コンディション面でも本当に戦える選手でなければいけない。

 本田、香川の出場機会が少ないこととか、現在の日本代表にポジティブな部分は少ない。ただ、ザッケローニ監督は今月行われたニュージーランド戦など試したい選手がいるけど、「勝ちたい」事を選んだ。川島は見過ぎているくらい見ているはずだし、ニュージーランド戦では遠藤を出すよりも1人でも多くの選手をテストしてよかったはずだ。勝利ボーナスが良かったのかな。

 海外組では現在バリバリ出ている選手と出ていない選手とがいるけれど、ワールドカップ直前の合宿で調整してコンディションを上げることができる。今試合にあまり出ることのできていない香川、本田がワールドカップで試合に出るワクワクさを出してくれればいいという期待感もある。ただワールドカップで誰が本当に戦えるのか探さなければならない。日本は5月のメンバー発表、ワールドカップへ向けて何が足りないのか、マスコミを中心にもっと危機感を出すときだ。

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