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セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

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日本代表、“宿題”をアメリカへ持ち越してはならない
by セルジオ越後

 日本代表は27日にキプロスと国際親善試合を戦う。ボクはこの試合のポイントが2つあると考えている。1つめはコンディションが間に合うか分からない選手たちを先発で使って、ここで問題ないことを示すことができるか。もうひとつは調子の上がらない香川、柿谷のところで呼んだ大久保を先発で使うかどうかだ。遠藤、長友、岡崎に90分間プレーさせる意味はないよ。宿題を次の合宿地であるアメリカへ持ち越してはいけない。ワールドカップで勝つことを目指しているのであれば、アメリカへ行ってから問題を解決するのは遅すぎるからね。

 長谷部は所属チームのリーグ最終戦で帰ってきたけれど、ワールドカップがOKかどうかを示すことができていない。また内田はリーグ戦を休んだままシーズンを終えた。走ったり、ゲームの中での体力を測ったりして、ワールドカップの開幕に間に合うのか、本当に90分間持つのかどうか、先発して、できないこと、できることを見極めなければならない。ボクは、アメリカに入ってから2週間でワールドカップを戦うコンディションまでもっていくという期待はできないと思う。ワールドカップの初戦で彼らが先発するためにはここがデッドライン。90分できないならば、入れ替えることを本気で考えた方がいい。

 また大久保を呼んだのだからには、このタイミングで使わなければ意味がない。他の選手とどう絡むことができるのか、見極めなければならない。先発で使ってほしいと思う。大久保はワールドカップに出場するためにはここで結果を出さなければならないだろう。1回のテストで結果を出すことができるか。

 香川と柿谷はボクの目には調子が上がっているようには見えない。だから大久保の加入は刺激になっているはずだ。彼らは出場機会を得たときにどのようなプレーができるか。ザッケローニ監督から信頼されている2人だけども、ここで結果を出さなければ、問題を抱えたまま出かけることになる。

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