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ヤング魂 by 長谷川望

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[第108回]GK藤澤周弥(坂戸ディプロマッツU-15)全国を知ることが出来た3年間」
by 長谷川望

 昨年日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会でクラブ初の全国大会出場を果たした坂戸ディプロマッツU-15は、埼玉県日高市で活動しているジュニアユースクラブだ。OBには長谷川アーリアジャスール(名古屋)、清水エスパルスに内定している新井栄聡(流通経済大)などが名を連ねている。

 そしてプロとして活躍する先輩たちと同じ道を目指すジュニアユースの選手たち。指導している小林翼監督に、どのようなプロサッカー選手になってほしいか聞いた。「ゲームを見ていると『早い』『強い』など感じることがあると思いますが、『賢い』と思われる選手になってくれたら嬉しいです。あと立ち姿などもサッカーにとって大事だと思っているので、見ていて『姿勢が綺麗』と感じさせるそういう選手が育ってくれたら良いなと思っています」。これからの選手たちの成長を楽しみにしている。

 今回は守護神としてチームを支えた中学3年生をピックアップ‼

PICK UP選手
 藤澤周弥くん(15)。ポジションはゴールキーパー。「はじめて見たサッカー動画でGKのすごいセーブがあって感動しました」と話す藤澤くんは小学3年生からGKとして活躍し、培われた1対1のかけ引きと正確なパントキックでチームのゴールを守っている。「キーパーはミスしてはいけないので、細かいところからミスを減らしていきたいです」と責任感の強さも彼の魅力の一つだ。

どんな選手⁉
 小林監督は、藤澤くんの中学3年間をこう振り返る。「GKとしては身長が166㎝と低いですが、それをものともしない練習量が多い選手です。空き時間に必ずと言っていいほど練習し、自分で考えて必死で夢に向かう向上心があります。他の選手も彼の姿を見て、後輩なども影響を受けています。人間性もしっかりしていますし、キックの精度も高く、彼のセーブで助けられた試合も多かったです」。人間性も含めて、彼の日々の行動はチームに良い影響をもたらしていた。

 藤澤くんにも坂戸ディプロマッツで過ごした3年間を振り返ってもらった。「みんなで一つの目標にむかって団結できるようになったと思います。今まで関東大会までしか知りませんでしたが、全国大会に出場して全国のレベルが知れて良かったです! これからは高校に向けて身体づくりも強化していきたいです」。クラブでの3年間の経験を活かして、今年の春から次のステップに挑戦する。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「ブッフォン選手(ユベントス)です。スーパーセーブばかりじゃなくて、細かいところでも上手さが見えるのが凄いと思います」

――将来の夢を教えてください!
「高校サッカーで全国大会に出場して、プロサッカー選手になりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「残り少ない中学の時間を、サッカーでも、普段の生活でも、悔いが残らないようにやっていきたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、2016年『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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