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[コパ・アメリカ]精彩欠くアルゼンチン、2戦続けて薄氷のドロー

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 アルゼンチンで開催されているコパ・アメリカ2011は6日、グループリーグA組の第2戦アルゼンチン対コロンビア戦が行われ、両チーム決め手を欠いてスコアレスドローに終わった。

 開幕戦のボリビア戦で1-1の引き分けと不本意の結果に終わったアルゼンチンは、初戦低調だった左SBのマルコス・ロホのポジションに初戦右SBだったハビエル・サネッティを配置。右SBにはパブロ・サバレタが今大会初先発を果たしている。一方で、それ以外のポジションは初戦と同じ。ボリビア戦で途中出場ながら貴重な同点ゴールを決めたセルヒオ・アグエロはベンチスタートとなり、3トップはお馴染みのリオネル・メッシカルロス・テベスエゼキエル・ラベッシの3人が並んだ。

 対するコロンビアはコスタリカとの初戦を1-0で制しており、この試合で勝利を収めればグループリーグ最終戦を残して準々決勝進出が確定する。

 試合はメッシを中心に攻めるアルゼンチンと、カウンターを狙うコロンビアという構図で推移。最初に決定的なチャンスを創ったのはコロンビアで、前半20分、カウンターからファン・カミロ・スニガがドリブルで前線にボールを持ち込むと、中央のラダメル・ファルカオにパス。ファルカオが左サイドに振ると、ボールを受けたマウリシオ・モレノのがゴール前に絶妙なクロスを送る。初戦に決勝点を決めていたアドリアン・ラモスがゴール至近距離で合わすが、シュートを吹かしてしまい、絶好の先制のチャンスをフイにしてしまった。

 さらに前半26分、またしてもコロンビアが決定的なチャンスを自らのミスで潰してしまう。アルゼンチンCBガブリエル・ミリートのGKへのバックパスをラモスがかっさらうと、飛び出してきたGKセルヒオ・ロメロをかわす。CBニコラス・ブルディッソがPK覚悟のタックルでラモスを潰すが、こぼれ球はモレノの足元へ。しかし、無人のゴールへのシュートは左へ外してしまい、均衡は破れなかった。

 決定的なピンチ2本を相手のミスに助けられたアルゼンチンは前半34分、メッシのスルーパスに抜け出したラベッシがGKと1対1に。しかし、これはGKルイス・マルティネスの好守に阻まれゴールはならなかった。

 後半に入ると、アルゼンチンは同15分にMFハビエル・マスチェラーノに代えてフェルナンド・ガゴ、ラベッシに代えてアグエロを投入。勝ち点3を目指すが、その5分後にカウンターからまたしてもコロンビアにゴールを脅かされる。中盤でボールを拾ったフレディ・グリアンが左サイドに狙いすましたスルーパスを送ると、抜け出したパブロ・アルメロの強烈なシュートは僅かに右に外れた。さらにその2分後、またしてもグリアンのスルーパスから今度はファルカオが抜け出してシュート。ロメロが弾き返し、ゴールはならなかった。

 コロンビアのカウンターに苦しむアルゼンチンは後半27分にMFエベル・バネガを下げてFWゴンサロ・イグアインを投入。最後のカードを切って勝利を目指すも、またしても決定的なチャンスはコロンビアに生まれる。試合終了直前、DFラインにいるブルディッソの不用意なパスを奪ったテオフィロ・グティエレスがドリブルでゴール前に持ち込む。放ったシュートはGKロメロが見事な反応で防いだ。

 結局試合はそのまま終了。優勝候補筆頭のアルゼンチンだが、2試合を終えて勝ち星なしのまさかの展開に。最終戦の結果次第ではグループリーグ敗退の悪夢も待ち構えている。一方、決定的なチャンスを多く創り出しながら決め切れなかったコロンビアだが、勝ち点4でA組の首位を維持。準々決勝進出へ大きく前進した。

[写真]無得点にうつむくメッシ

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