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[クラブW杯]メキシコ勢初の決勝進出へ意気込む ブセティク監督「力を出し切れば、勝てる」

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 モンテレイ(メキシコ)は12日、翌日に控えたクラブW杯2012準決勝のチェルシー戦に向けた公式記者会見を行い、ビクトル・ブセティク監督とDFヒラム・ミエル、DFダルビン・チャベスの2選手が出席した。9日にアジア王者の蔚山を3-1で下し、準決勝に駒を進めたモンテレイのブセティク監督は「自分たちの力を出し切ることができれば、勝てると信じています」と、初の決勝進出へ自信を見せた。

 チェルシーは、この大会を前にロベルト・ディ・マッテオ監督を解任し、ラフェル・ベニテス監督を招へいした。国際大会前の指揮官監督について問われたブセティク監督は「欧州CLで結果を出した監督を代えたのは、驚きでした」と認めつつも「サッカー界では起こり得ること」と語った。そして「ベニテス監督も世界的に名の知られる監督です。国際的に活躍した方ですし、どういう戦略をとってくるかはわかっています」と、戦い方が変わったとしても、心配はないと続けている。

 さらに「大切なのは、対戦相手について考えることではなく、自分たちの力を出し切ること」と力説した。

「メキシコのサッカーは、かなり成長しました。ロンドン五輪で優勝したように、あらゆる国際大会で結果を残しています。チェルシーには良い選手がそろっていますが、私たちにも良い選手がそろっています。相手へのリスペクトはありますが、大事なのは自分たちが持てる力を出すこと。相手のことはよく知っていますし、自分たちの力も知っています。その上で、絶対に勝てると思っていますし、新しい歴史の1ページをつくる。そういう試合にしていきたいと思います」

 近年、メキシコサッカー界は、躍進を見せている。だが、クラブW杯においてメキシコのクラブが残した過去最高の成績は、00年の第1回大会におけるネカサの3位入賞だ。「前回の試合よりもモチベーションを高く望みたいと思います」と語るブセティク監督の下、モンテレイは初の決勝進出という新たな歴史をつくりにいく。

(取材・文 河合拓)

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