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[早スポ]今季最多の6ゴールで大勝!!

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

 首位追撃に向けて連敗は是が非でも避けたい中、関東大学リーグ戦(リーグ戦)第14節で国士大と相見えた。前半は先制点を許すも、国士大が退場者を出したことで、流れは完全にワセダへ。前半の内に1-1の同点に追いつくと、迎えた後半は大量5得点を奪い6-1の快勝。今季最多の6ゴールを奪ったワセダが、貫禄の勝利をあげた。

 国士大のスピーディーな攻撃に対抗すべく、ディフェンスラインの顔触れを変更した一戦。しかし、前半で早くも綻びが生じる。17分、自陣ゴール近くで相手選手を倒しPKを献上してしまう。「少し不運な形だった」(DF畑尾大翔主将、4年=F東京U-18)、このPKを国士大がモノにし、3試合連続で先制点を奪われる展開に。だが、この男の妙技が試合を動かした―。24分、FW榎本大希(3年=横浜FMユース)が自陣でボールを受けると、鮮やかなファーストタッチで相手DFを交わす。そこからドリブルでペナルティエリア内まで一気に駆け上がると、相手DFが倒しPKを獲得。加えて、相手選手にはレッドカードが突きつけられた。「まぐれです」と自らは謙遜するも、数的不利の展開に陥れる榎本のスーパープレーとなった。落胆する国士大を尻目にFW富山貴光(4年=栃木・矢板中央)がPKをゴールに沈め、1-1の同点で前半を折り返す。

 10人の相手に対してボール支配率で圧倒する後半。試合を決めたのは出色の出来を魅せていたFW榎本だった。56分、MF島田譲(4年=鹿島ユース)のロングパスに相手GKがクリアを試みるも、これがキックミスに。榎本がこぼれた球を抜け目無く決め、2-1でワセダが逆転に成功する。このゴールで波に乗るワセダは圧巻のゴールラッシュを披露。MF野村良平(4年=流通経大柏高)が61分に技ありのシュートでゴール右隅を射抜くと、72分には島田のアシストからMF近藤洋史(2年=名古屋U-18)がチーム4点目をもたらす。勢いは止まらない。77分にはFKからDF三竿雄斗(3年=東京Vユース)がヘディングで叩き込み、86分には富山がこの日2本目となるPKを決め、6-1で鮮やかな大勝劇を締めくくった。

 10人になった相手をしっかりと畳みかけた攻撃力、最少失点で踏みとどまった守備陣も光り、攻守とも存分に持ち味を出したワセダ。また、この試合でMF三原祐輔(4年=桐蔭学園高)とMF中田航平(3年=横浜FMユース)が揃ってリーグ戦初出場。先発に抜擢された三原は勿論、中田は6点目となったPKを獲得する活躍で、「選手層の厚さというのは前に比べて格段にアップしている」(富山)という言葉に偽りのないことを証明してみせた。次節は最下位と低迷する東学大戦。今節のようにチームの総力を結集し、連勝街道の足掛かりを作りたいところだ。

[写真]自陣からドリブルで駆け上がる榎本

(取材・文 早稲田スポーツ 松坂和之進)
(写真 辛嶋寛文、千歩まゆあ)

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