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[大学選手権]前回王者専修大は8強で散る…勝ちにこだわった鹿屋体育大が初の4強入り果たす

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[12.22 大学選手権準々決勝 専修大 1-1(PK5-6) 鹿屋体育大 BMWス]

 前回王者が準々決勝で姿を消した。鹿屋体育大(九州2)は関東1部リーグ戦を2連覇し、今季の総理大臣杯も準優勝した専修大を、1-1からのPK戦で6-5で破り、初のベスト4進出を決めた。準決勝では関東で唯一残った早稲田大(関東3)と対戦する。

 鹿屋体育大のプランでは後半30分まではスコアレスでもいいと話していたのだという。ただ絶対失点しないようにと念を押していた。そんな中で挙げた前半30分の先制点。FW大瀬拓人(3年=鹿児島中央高)のヘディングの折り返しを受けたMF大山直哉が押し込んだ。「早く入ってしまったのは予定外でした」。井上尚武監督は豪快に笑うが、これで自慢の守りはさらに集中力を増していった。

 だが相手は連覇を目指す専修大。鹿屋体育大も後半は追加点を狙おうと入ったが、結局シュートを一本も打たせてもらえないまま、試合は専修大の一方的なペースで進んでいった。

 すると第4審判がアディショナルタイム3分の表示を掲げた直後に試合が動く。専修大はパワープレーからDF萩間大樹(1年=川崎F U-18)が豪快に決めて、土壇場で同点に追いついた。

 試合はこのまま延長戦に突入。だが専修大はMF西翼(4年=ルーテル学院高)がバーを叩くシュートを放つなど、惜しい場面は作り出したが、最後までゴールネットを揺らすことは出来ず。お互い無得点で終え、勝敗の行方はPK戦にゆだねられることとなった。

 PK戦は1人ずつが外して迎えた専修大の7人目、MF牧内慶太(4年=柏U-18)が大きく右上に外したところで終了。6人が決めた鹿屋体育大が準決勝へのキップを手にした。

 王者撃破にキャプテンの鹿屋体育大MF山崎侑輝(4年=F東京U-18)は「関東だったり関西だったりがレベルが高いと言われている中で、九州も負けてないぞという悔しい思いがあった。この勝利は正直嬉しいです」。1点は失ったものの、ビッグセーブでチームを救ったGK井上亮太(4年=F東京U-18)も「「組み合わせを見た段階で2回戦で専修大が来るだろうなと思っていた。だからこの試合に合わせていたし、個人的にも気合は入っていました」と並々ならぬ思いでこの試合に臨んでいたことを明かした。

「綺麗なサッカーではなくても勝てばいい。美しいサッカーではないかもしれないが、とにかく勝ちにこだわったサッカーをしました」

 鹿屋体育大は徹底したサッカーでこの日の試合に臨んでいた。シュート数でも4-24。それでも井上監督は「日本一をやっつけるというのが我々の次のステップになるわけですから。PKであっても勝てたことは大きいと思う。勝ち残るためにこういう戦いもあるよと。トーナメント戦なので勝てばいい」と強調した。

 鹿屋体育大は初めてベスト8の壁を越え、歴史に新たな一歩を記した。「歴代のチームで決して一番強いチームではないが、結束力がこのチームにはある」。井上監督以下、選手たちは一歩一歩を強調しながらも、全国の舞台で確実に成長を遂げている。

[写真]この試合大活躍のGK井上亮太は試合後、応援席に向かって手を振る

(取材・文 児玉幸洋)

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