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先制点演出も…横浜FM 齋藤学「今日のように外していたらダメ」

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[7.31 J1第18節 横浜FM1-1柏 日産ス]

 日本代表から戻っても、即結果を出して見せた。横浜F・マリノスのMF齋藤学は31日に行われたJ1第18節の柏レイソル戦、前半31分に違いを見せた。右サイドでDF小林祐三から縦パスを受けると、対面するDF橋本和に中へ行くように見せておき、一気に縦に加速。PA内に侵入すると、さらに緩急をつけたドリブルから、クロスをゴール前に入れた。FWマルキーニョスがボレーで合わせたシュートはクロスバーを叩いたが、こぼれ球をマルキーニョス自身がゴールに決め、先制点が決まった。

 柏のネルシーニョ監督が「前半からとおして、悪くなかった」と話す守備を、独利器で攻略して見せたのだった。東アジア杯から29日に帰国したばかりだが、後半41分まで走り切った。だが、勝ち点3を取れなかったことに、齋藤は悔しさを滲ませた。

「右からでしたけど、うまく自分の持ち味を出せました。相手と中の人数を見ながら、しっかりドリブルで運べて、良いゴールが決まって良かったなと思ったんですけど……。2点目を取れるチャンスがチームとして何度かありましたし、僕にも何度かあったので。そこを決められる選手にならなきゃいけないなと思います」

 最後までピッチに立てなかったことも、齋藤の悔しさを増幅させているようだ。後半38分にはボールを運ぼうとする柏のDF鈴木大輔の背後から迫り、ボールを奪って速攻のチャンスにつなげるなど、攻守に存在感を示していた。しかし、同41分にDF奈良輪雄太との交代を命じられる。齋藤は天を仰ぎ、しばらくはピッチの近くに名残惜しそうに立って、試合を見ていた。

「不満じゃないですよ。もっとプレーしたいと思っただけです。サッカー選手であれば、当たり前ですが、交代で嬉しいわけがないので」

 この交代後、横浜FMは柏にCKを与えて、オウンゴールで同点に追い付かれた。結果論でしかないのだが、逃げ切りを計ろうとした指揮官の策は失敗に終わっている。試合後、同じく東アジア杯を戦った柏のFW工藤壮仁は、齋藤に「なんで交代したの?」と聞いたことを明かしている。「最後までいたらイヤな存在ですし、今日もチャンスメークをしたり、相変わらずのキレがあったので」と、その理由を説明した。

 試合後のミックスゾーンでは、誰よりも多くの記者に囲まれた齋藤。日本代表として活躍をしてきたが、今は横浜FMでのプレーに専念していることを強調し、「代表でやってきたから何かが変わったということはありませんが、見られている立場に変わると思うので、今日のように外していてはダメ」と、勝ち点2を失った試合に責任を感じていた。

(取材・文 河合拓)

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