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[クラブユース選手権U-18]サッカーライター・森田将義氏によるグループA、B展望「グループBは磐田、三菱養和の一騎打ちか」

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adidas CUP 2014
第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会


 7月24日から「adidas CUP 2014 第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会)」が開催される。グループリーグ3試合と決勝トーナメント1回戦、準々決勝を群馬県内各所で開催。準決勝以降は神奈川県横浜市に舞台を移し、夏のクラブユース日本一を争う。これまで同大会には24チームが参加していたが、今年から出場枠が32へ拡大。柏レイソルU-18名古屋グランパスU18、サンフレッチェ広島ユースといった強豪が予選で姿を消す中、JFAアカデミー福島U18など5チームが初めて今大会に挑む。“戦国時代”と評される高体連と同じく、クラブユースも年々、チーム間の格差が埋まった事と、10日間で7試合という過酷な状況も相まって、「どこが勝つか分からない」時代になりつつある。今回はグループごとの展望から、大会を占っていきたい。

 関東以東のチームが固まったグループAの本命は鹿島アントラーズユースだ。今年からトップチームの黄金時代をボランチとして支えた熊谷浩二監督がコーチから昇格。2種登録されたFW鈴木優磨に加え、左利きの大型CB町田浩樹、ドリブルに特色を持つMF色摩雄貴田中稔也吉岡樹利也といった個性の強い2年生にアグレッシブな姿勢を植え付け、戦えるチームに仕上がっている。

 鹿島に続くと予想されるチームがコンサドーレ札幌U-18と浦和レッズユースだ。北の大地で活動する札幌にとって、暑い夏のクラブユース選手権は苦手とする大会な上、「今年は3年生の経験値が少なく、我慢の年」(四方田修平監督)。プレミアリーグでも下位に低迷するものの、GK種村優志、CB濱口魁、ボランチ倉持卓史、FW平川元樹と縦のラインに揃う3年生を支えに、左SB按田頼、MF杉山雄太、FW徳田勘太ら楽しみな下級生がノビノビとプレー。怪我で戦列を離れているU-19日本代表CB進藤亮佑次第では、収穫の夏になる可能性も秘めている。浦和ユースもDF茂木力也、MF斎藤翔太小川紘生といった年代別代表の常連が多く揃う好チーム。MF遠藤康(鹿島)らを輩出した個性派の街クラブ、塩釜FCユースの戦いぶりと共に注目だ。

 グループBはジュビロ磐田U-18三菱養和SCユースの一騎討ちが予想される。今年から前・京都監督の大木武監督が就任した磐田は、過去に元日本代表DF市川大祐(現・藤枝)、FW久保裕也(現・ヤングボーイズ)を高校時代にプロデビューさせるなど、優れた若手を見出す眼を持つ氏の下、「パスを出す動きと貰う動きに拘り、細かいエリアを崩す」(GK増田将)サッカーを展開。MF上原力也を起点にボールを動かし、MF山本紘夢、津島孝至ら2列目が果敢に攻め上がる両SBの石田崚真塩谷仁と絡む攻撃は切れ味十分だ。

 三菱養和はDF池田樹雷人を中心に安定する3バックがベース。手堅い守りから、MF相馬勇紀、FWディサロ燦シルヴァーノらスピードのあるアタッカー陣が相手ゴールに襲い掛かる。初めて全国の舞台に立つファジアーノ岡山U-18は、トップの育成チームであるファジアーノ岡山ネクストの一員としてJFLでベンチ入りを経験するGK木和田匡アミーゴス鹿児島U-18はプリンスリーグ九州2部の得点ランク上位につけるFW神門滉人と楽しみなタレントを揃えており、番狂わせに期待したい。

[写真]グループBの首位争いが予想される磐田U-18(上原)と三菱養和SCユース(池田)


執筆者紹介:森田 将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。路頭に迷っていたころに放送作家事務所の社長に拾われ、10代の頃から在阪テレビ局で構成作家、リサーチとして活動を始める。その後、2年間のサラリーマン生活を経て、2012年から本格的にサッカーライターへと転向。主にジュニアから大学までの育成年代を取材する。ゲキサカの他、エル・ゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿している。
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