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[アジア大会]初先発の女子大生、なでしこDF羽座「この時間を大事にする」

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[9.26 アジア大会準々決勝 日本女子9-0香港女子 華城]

 右SBで起用された日本女子代表(なでしこジャパン)DF羽座妃粋(日本体育大)は、初先発とは思えないほどの大胆な攻撃参加で攻撃を活性化させた。

 右サイドで上下動を続けると、機を心得たタイミングで敵陣深くまで侵入し、ボールを引き出してクロスを供給。「ロングフィードであったり、ダイレクトでクロスを送るのは自分の特長」と語る自慢の右足から繰り出させるパスは鋭い軌道を描き、幾度となくチャンスを創出した。

 そして前半10分には羽座のクロスが相手のオウンゴールを誘い、チーム2点目を生み出す。本人は苦笑しながら、「やっぱり、味方に合わせて決めてほしいですね(笑)」と語ると、「だから、もっと精度が良かったら味方に決めてもらえたと思うし、そこに関してはもっと自分のプレー精度を高めていって、ピンポイントで合わせられるようになっていきたいです」と見つけた課題を口にした。

 アジア大会を戦うメンバー発表でなでしこに初選出。9月13日のガーナ戦でデビューを飾り、今大会ではGL第3戦台湾戦の後半44分からピッチに送り込まれた。そしてなでしこ3キャップ目となる香港戦で、ついに初先発を飾った。「自分は今までたくさんの人に支えられて、ここまで来れました。だから、いろいろな人に感謝の気持ちを伝えたいと思います」と初先発の試合を振り返っている。

 なでしこの一員として過ごす時間を「チームの雰囲気とか、意識の違いであったり、サッカー面ではスピードの違いも感じますし、そういうことを感じることで自分の中で課題が見つかって大きな影響を与えてもらっていると思います」と話し、「だから、この時間を大事にして、少しでも多くのことを学び、日本に帰ってから自分の課題に取り組んでステップアップにつなげていきたいです」とさらなる成長を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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