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[国体少年男子]後半4発!京都府が広島県を攻め倒す

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[10.18 国体少年男子2回戦 広島県 2-4 京都府 長崎県立百花台公園サッカー場(人工芝)]

 第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体2014」サッカー競技は18日、16歳以下で行われる少年男子の2回戦を行い、11年大会3位の広島県と13年大会3位の京都府との強豪対決は京都が4-2で勝った。京都は19日の準々決勝で石川県と戦う。

 前半から真っ向勝負の打ち合いを演じた両チーム。AFC U-16選手権日本代表MF田中康介主将(3年)が「目標は最後まで残って優勝することなので、自分中心になってチームの一体感を出して、最後笑えるようにしたい」と誓う京都が制した。立ち上がり押し込んだのは広島。6分にFW宮本一貴(広島ユース、1年)の折り返しからMF藤原慶人(広島ユース、1年)がパンチ力十分の左足ミドルを打ち込めば、8分には対人守備、切り替え速いランニングで存在感を発揮していた10番MF仙波大志(広島ジュニアユース、中学3年)のインターセプトから快足MF河本敬太(広島ユース、2年)が左足ミドルを放った。

 ただ、立ち上がりを凌いだ京都は12分に田中が高速ドリブルで一気にPAへ飛び込むと、左の岩崎悠人(京都橘高1年)、右の島村拓弥(京都U-18、1年)の両翼が脅威に。スピードを活かして突破口となった岩崎と緩急でDFを1人、2人とかわしていく島村の仕掛けから次々にチャンスが生まれていく。16分には左サイドからのワンツーで中央まで持ち込んだ岩崎のパスから島村が左ポスト直撃のシュート。16分には敵陣でインターセプトしたAFC U-16選手権日本代表MF麻田将吾(京都U-18、1年)がパス交換から一気にPAまで持ち込んで決定的なシュートを打ちこむ。

 自陣からつなぐもサポートを欠く広島からボールを強奪した京都は、25分にもDFとの駆け引きから背後へ抜け出した岩崎が決定的な左足シュートを見舞うなど攻め立てる。ただ。シュート精度を欠いた京都に対し、広島も31分、強烈なスピードを持つ河本が高速ドリブルで左サイドを打開。ファーサイドに送られたラストパスに走りこんだ仙波が右足シュートを放ったが、シュートはわずかにゴール左へと外れてしまう。

 互いに決定機をつくりながらも0-0で折り返した前半から一転、後半は互いにゴールを奪い合う展開となった。3分、京都はFW三田尻和弥(京都U-18、1年)のパスで右サイドを抜け出した島村が左足でニアサイドを破るファインショット。この日抜群の存在感を放っていた島村は「ドリブルだけじゃなくて、ゴールまで行けて決めるというところを目指している。先制点は大きいかなと。嬉しかったです」。京都はさらに15分にも島村のスルーパスで抜け出した三田尻がGKをかわして2点目のゴールを流し込んだ。

 だが、ここで緩みの出た京都を広島が強襲する。16分、FW三澤徹晃(瀬戸内高1年)の右クロスを藤原がスルー。これを左サイドで受けたMF藤井敦仁(広島皆実高1年)が右足シュートを叩き込んだ。直後にも藤井が決定的なシュートを放つなど畳みかける広島は18分、GKにプレスをかけた河本がキックをチャージ。ゴールエリアに舞ったボールを河本が頭で押し込んで2-2の同点に追いついた。

 この後、再び京都がシュートシーンを連発。京都の手島和希監督は「(前後半ともに)チャンスはつくれているけれど、一発で抜けられる場面が何回かあったので(次の1点を取るところよりも)守備のところの方がちょっと気になっていた」と語っていたが、それでも田中が「正直2-2にされた時にヤバイんじゃないかなと思った。でも2-2になってから後ろも集中していた」と振り返ったように守備陣はカウンターを食らっても、後半からCBに入った麻田やCB、左SBを務めた小川礼太(2年=京都橘高)らがゴールを許さない。

 そして最後は京都が広島を攻め倒した。試合終了1分前の後半34分、京都は岩崎の仕掛けのこぼれを拾った三田尻が強引に左足シュートを放つと、これがゴールを破って勝ち越し。京都はさらに36分にもMF植田聡太(東山高1年)からのパスを受けた岩崎がドリブルシュートを叩き込んでダメ押した。島村が「得点いっぱい取って内容でも魅せて結果も出したい」という京都の個で仕留められる選手たちが最後に差を作り出した。手島監督は「どっちが勝ってもおかしくない試合。最後はどっちが取るかだった」と振り返り、「選手たちは上を目指してやっている。()決勝まで4試合やりたいし、4試合勝ちたいねという話をしている」。追いつかれてから我慢した守備陣、そして広島守備陣を切り崩した破壊力十分の攻撃陣。全員で戦い抜いた京都が大一番を制した。

(取材・文 吉田太郎)
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