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3戦連発はならず…F東京 FW武藤「運を味方にできなかった」

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[5.10 J1第1ステージ第11節 F東京0-1鹿島 味の素]

 前節の仙台戦で2ゴールを挙げ、得点ランク2位タイに浮上していたFC東京のFW武藤嘉紀。10日の鹿島戦では3試合連続ゴールの期待もかかったが、厳しいマークを受け、得点を挙げられなかったばかりか、シュートゼロに終わった。

 武藤は「立ち上がりに不用意な失点をしてしまって。東京の強みである前半をゼロで抑えて、後半に畳みかけることが最初に崩れてしまった。後半も多くのチャンスがあったにもかかわらず決めきれなかったことは、反省材料だなと思います」と、試合を振り返った。

 鹿島は今シーズン、完封試合がなかった。一方のF東京は、リーグ戦10試合で得点なしは2節の横浜FM戦のみ。得点ができなかった要因について、武藤は運が足りなかったと繰り返した。

「運の部分もあると思います。チーム全員、点を取ろうという気持ちはあったと思いますが、それを跳ね返すアントラーズの力も強かったですし、ゴールライン付近のハンドを取られてゴールにならなかった場面もありましたし、今日は運を味方にできなかったと思います」

 シュートゼロに終わった武藤だが、攻撃の組み立ての部分に良い形で絡むことができた手応えが残っているようだ。相手の守備の強度について「厳しさはいつも通り」と言い、「今日はその中で、自分が持ち過ぎずに簡単に周りを使えていたと思います。あとはゴール前の迫力。クロスは多かったのに、点を取れなかった。そこは今日、反省しないといけないと思います。この負けを引きずらずに、次のレッズ戦は大一番になると思うので、集中していきたい」と、切り替えた。

 浦和戦の前には、代表合宿もある。「(ハリルホジッチ)監督の求めることだったり、考えをしっかり理解すること」とテーマを口にし、「(W杯)予選も近いですし、そこを突きつめていきたい」と、言葉に力を込めた。

(取材・文 河合拓)

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