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第2S首位の鹿島が破竹の6連勝!川崎Fは今季2度目の3連敗

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[8.29 J1第2ステージ第9節 川崎F1-3鹿島 等々力]

 第2ステージ首位の鹿島アントラーズはアウェーで川崎フロンターレと対戦し、3-1で勝った。これで石井正忠監督就任後、無傷の6連勝。一方の川崎Fは今季2度目の3連敗で4試合勝ちなし(1分3敗)となった。

 2連敗中の川崎Fは前節・湘南戦(1-2)から先発3人を変更。DF車屋紳太郎が6試合ぶり、FWアルトゥール・マイアが3試合ぶりに先発したほか、MF山本真希が3月22日の山形戦以来、約5か月ぶりの先発となった。
 5連勝で第2ステージ首位に立つ鹿島は前節・山形戦(3-0)から先発2人を入れ替え、MF小笠原満男とDFファン・ソッコが2試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はホームの川崎Fがボールポゼッションを高めるが、なかなか決定的な形でシュートまで持ち込めない。前半21分、マイアの右クロスに走り込んだFW大久保嘉人が右足を振り抜くが、枠外。攻守が目まぐるしく変わるスピーディーな展開となり、鹿島も前半25分にMF柴崎岳、同30分にMFカイオがミドルシュートを放つが、いずれも枠を捉えることができなかった。

 一進一退の膠着状態が続き、川崎Fは前半32分、大久保の横パスからMF大島僚太が右足ミドルを狙うが、クロスバーの上へ。鹿島も同38分、敵陣内で相手のパスミスをカットした柴崎がそのままフィニッシュまで持ち込み、左足でシュートを打ったが、ゴール右へ外れた。結局、前半は互いに決定機らしい決定機のないままスコアレスで折り返した。

 川崎Fは後半2分、相手ゴール前の競り合いでファン・ソッコからボールを奪った大久保がシュート。至近距離でGK曽ヶ端準が防いだこぼれ球をマイアが左足で狙ったが、ここも曽ヶ端が右手1本で弾き出すビッグセーブを見せた。すると直後の後半6分だった。鹿島はFW土居聖真が右サイドのタッチライン際を縦に突破。中央に折り返したところにカイオが走り込み、右足でゴールに流し込んだ。

 カイオの2戦連発となる先制点でリードを奪うと、後半13分にはMF遠藤康の右クロスに飛び込んだFW金崎夢生のシュートがクロスバーを直撃。跳ね返りを自ら拾った金崎が右足のバイシクルシュートで押し込み、2-0と突き放した。金崎も2戦連発。好調の鹿島が勝負どころで決定力の高さを見せた。

 2点を追う展開となった川崎Fは後半15分、山本に代えて大卒ルーキーのMF中野嘉大を投入。同21分からはマイアに代わって負傷明けのFW小林悠が入り、7月15日の鳥栖戦以来、7試合ぶりの復帰を果たした。後半31分にはMF中村憲剛の右CKに大久保が右足ボレーで合わせ、ゴールネットを揺らすが、ゴール前のプレーでファウルを取られ、得点は認められなかった。

 それでも川崎Fは後半39分、高い位置でDFエウシーニョがボールをカットすると、小林のボールキープから大久保につなぎ、大久保がゴール前にスルーパス。走り込んだエウシーニョが左足で流し込み、1点を返した。

 同点ゴールを目指して猛攻に出る川崎F。しかし、鹿島も後半45分に柴崎に代えてDF山村和也を投入するなど逃げ切りを図り、2点目は許さない。逆に後半アディショナルタイム、山村のミドルシュートのこぼれ球を途中出場のFW赤崎秀平が押し込み、ダメ押しの3点目。3-1と試合を決定づけ、勝ち点3をもぎ取った。

(取材・文 西山紘平)

[J1]第2ステージ第9節1日目 スコア速報

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