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[MOM1553]大分U-18GK真木晃平(2年)_「PK戦が好き」と語る守護神、4強導くPKセーブ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.1 Jユースカップ準々決勝 大分U-18 0-0(PK4-3)横浜FMユース カシマ]

 大分トリニータU-18のGK真木晃平は、主審の笛が鳴ったその瞬間、「よし勝ったな」と思ったという。Jユースカップ準々決勝。夏の王者・横浜FMユースを相手にスコアボードの数字は一度も動くことなく延長戦まで終了し、残すはPK戦のみ。それを告げる笛だった。

「ウチのディフェンスはプレミアリーグWEST最少失点。今日もみんなが体を張って頑張って、最後は足をつりながらも走り切って守ってくれた。あとは自分の仕事だと思っていた」

 PKになった瞬間に「勝ったなと思ったし、みんなもそう思ってくれたはず」と語る根拠は明瞭だ。「小学生のときに全日本少年サッカー大会の県予選決勝でPK負けしたんですが、そこから1度もPKで負けていないんです」という単純な事実である。高校に入ってからも昨年の国体や1週間前に行われたJユースカップ3回戦(vs柏U-18)との試合でPK勝ち。「PK戦が好き」と語る守護神にとって、0-0のままPK戦へ突入するという流れは大歓迎のものだった。

 PK戦は横浜FMの一番手のシュートがポストを叩き、大分の一番手のシュートは相手GKに止められるという波乱のスタートとなった。状況としてはイーブンなのだが、追い付かれた感覚のある後攻の大分によりプレッシャーのかかる流れである。そのプレッシャーをはね除けて次々とシュートを決めていく先輩たちのためにもと気負いも出たのか、真木の読みはことごとく外れ、2番手から4番手まですべて逆に動いてしまう。「全部、逆に跳んでしまった」と青くなった2年生守護神に、先輩たちからもベンチからも激励の熱い言葉がとんでくる。

「みんなが声をかけてくれて、立ち直れた」

 横浜FMの5番手・小松駿太のシュートに鋭く反応し、これを弾き出す。「今度は読みどおりのコースでした」と大きなガッツポーズを披露。大分の5番手・吉平駿が冷静にキックを成功させて、大分の4強進出が決まった。

 あこがれの選手は「大分U-18出身の西川周作(浦和)さんです。キックもセーブも本当に上手くて尊敬している」。遠く岡山からやって来た大分で、少しでも大先輩に近付くために技を磨いてチームの歴史を塗り替えた大分の守護神は、「本当にすごくいいチームだし、大分に来て良かった」と言って微笑んだ。

(取材・文 川端暁彦)
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