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メッシの美技弾にスアレス2発!!バルサが4年ぶり3度目の世界一に輝く

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[12.20 クラブW杯決勝 リバープレート0-3バルセロナ 横浜]

 FIFAクラブワールドカップ2015は20日、横浜国際総合競技場で決勝戦を行い、欧州代表のバルセロナ(スペイン)が南米代表のリバープレート(アルゼンチン)を3-0で下し、4年ぶり3度目の優勝を飾った。前半36分にFWリオネル・メッシのゴールで先制すると、後半4分、23分にFWルイス・スアレスが加点。09年、11年大会に続いて3度目の世界一に輝いた。

 バルセロナは17日の準決勝・広州恒大戦(3-0)を尿管結石のため急きょ欠場したメッシが先発出場。左内転筋痛で離脱していたFWネイマールも先発に復帰し、広州戦でハットトリックを達成したスアレスを含めた“MSNトリオ”がそろい踏みした。リバープレートは16日の準決勝・広島戦(1-0)から先発一人を変更し、FWタバレ・ビウデスが左サイドハーフで今大会初先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりから球際で激しく競り合う両チームだが、バルセロナが抜群のボールテクニックとパス回しで徐々にチャンスをつくり出していく。前半11分、MFアンドレス・イニエスタから鋭い縦パスを受けたメッシはワントラップから左足を振り抜くが、GKがセーブ。同24分にはネイマールの左クロスにDFダニエウ・アウベスが逆サイドから飛び込んだが、右足ボレーはまたもGKマルセロ・バロベロに阻まれた。

 前半33分、メッシの直接FKはGKの手をかすめてゴール右へ。なかなかゴールをこじ開けられずにいたバルサだが、前半36分、アウベスの右クロスをファーサイドのネイマールが頭で折り返すと、PA内中央で待ち構えていたメッシが太腿付近でトラップ。体勢を崩しながらも左足アウトサイドでシュートを放ち、ゴール右隅へ流し込んだ。

 メッシの技ありゴールで先制したバルセロナは前半アディショナルタイムにもメッシのドリブル突破からスルーパスに反応したスアレスが右足を振り抜いたが、シュートはゴール右へ。前半はバルサの1点リードで折り返した。

 リバープレートはハーフタイムに2選手を交代。MFレオナルド・ポンシオとFWロドリゴ・モラに代えてMFルチョ・ゴンサレスとMFゴンサロ・マルティネスをピッチに送りこんだ。しかし、次の1点もバルセロナに生まれる。後半4分、MFセルヒオ・ブスケツのスルーパスにスアレスがゴール前に抜け出すと、GKとの1対1から右足でゴールネットを揺らした。

 スアレスの今大会4ゴール目となる追加点で2-0。その後も“MSNトリオ”が鮮やかな個人技と連係でリーベル守備陣を翻弄し、果敢に3点目をうかがう。2点を追うリーベルは後半11分、FWタバレ・ビウデスに代えてFWセバスティアン・ドリウッシを投入し、交代枠を使い切ったが、なかなか流れを引き寄せられなかった。

 バルセロナは後半22分、MFイバン・ラキティッチに代えてMFセルジ・ロベルトを投入し、最初のカードを切る。すると直後の23分、PA左手前からネイマールがフワリと上げたクロスボールをスアレスがヘッドでゴール左隅に突き刺し、3-0。スアレスは準決勝と決勝の2試合で今大会通算5ゴール目となった。

 後半36分、DFハビエル・マスチェラーノに代えてDFトマス・ベルメーレン、同44分にネイマールを下げてDFジェレミー・マテューを投入したバルサ。リーベルは後半39分、マルティネスの強烈な左足ミドルがポストを叩くなどチャンスもつくったが、1点が奪えなかった。3-0の完封勝利をおさめたバルセロナが南米王者を一蹴。6万6853人の大観衆で埋め尽くされた横浜の地で、4年ぶり3度目となる世界王者のタイトルを獲得した。

(取材・文 西山紘平)

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