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[選手権]広島内定の四日市中央工MF森島司、名門悲願の単独Vへ「1回戦が重要」

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 第94回全国高校サッカー選手権が12月30日に開幕した。開会式には注目選手たちも参加。J1王者・サンフレッチェ広島加入内定の四日市中央工高(三重)MF森島司主将は同校悲願の「単独優勝」を掲げ、そのためには「1回戦が重要。1回戦いい形で行ければいい」と力を込めた。

 目標は名古屋グランパス新監督の小倉隆史氏らを擁して帝京高と両校優勝を果たした91年度大会を超える単独での日本一だ。32回目の出場となる名門を牽引する森島は、J王者に加入するMFとしても注目を集めるが、「自分の特長である決定的なパスだったり、そういうのを見せたいんですけど、まずはチームとしてキャプテンを務めているので、ベースである球際とか、ハードワークとか、そういう部分でもチームを引っ張りたい」と力を込めた。

 2年前の選手権では1年生レギュラーとして出場。桐光学園高戦で決勝点を決めるなど4強入りに貢献し、自身も大会優秀選手に選出された。それから2年。類まれなパスセンスと視野の広さなど特長を出すことはもちろんだが、ハードワーク、球際で戦う姿勢、攻守の切り替えの速さなどやるべきことを考えている。「1年生の頃とかは守備しないで自分の好きなことばかりしていたんですけど、ベースの部分がちょっとずつ上がったと思います。ハードワークとか、みんながやっていることを少しずつ高いレベルでやることを意識しています」。

 その「当たり前のこと」をしっかりとピッチで体現した上で試合を決める仕事をする。今夏の全国高校総体2回戦では優勝した東福岡高相手に先制しながらも追いつかれ、試合終盤の連続失点によって1-4で敗れた。森島は先制点をアシストしたものの、大黒柱として勝負どころで試合を決めるプレーをすることができず。その点は樋口士郎監督からも指摘された。それだけに「あのような苦しい試合で自分が決定的なパスだったり、点決められたら自分にとっては一番いい形だと思う」ときっぱり。ここぞの場面で、違いを示すプレーをしてチームを勝利に導く。

 31日に行われる1回戦の対戦相手は初出場の明秀日立高(茨城)。「一発勝負なんで勢いに乗ったチームが良いとと思う。練習では雰囲気良く、質も高くできているんであとは1回戦の結果と内容次第です。個人的にはチームを引っ張っていければいいとおもますし、チームとしては1回戦いい内容で勝って最後優勝で終われたらと思います。四中工悲願の単独優勝っていう言葉があるんでそれは狙っています」。繰り返し強調していたのは、1回戦をいい内容で勝つこと。単独優勝を達成するだけの力はある。そのためにまずは初戦を制して勢いに乗る。

(取材・文 吉田太郎)
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