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[MOM376]早稲田大FW中山雄希(4年)_「あいつが戻ってくるまで…」 親友への思いを胸に2戦連続の決勝点

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.9 第90回関東大学リーグ1部・第2節 早稲田大2-1順天堂大 味フィ西]

 親友でありライバルでもある仲間のために、早稲田大FW中山雄希(4年=大宮ユース)はゴールを狙い続ける。開幕戦・流通経済大戦(2-0)での2得点に続き、10日に行われた第2節・順天堂大戦でも2-1の勝ち越しゴールを決めた中山。早稲田大の新背番号9が結果を残し、連覇を目指すチームを牽引している。

 エースFW山内寛史(4年=國學院久我山高)が負傷離脱中の早稲田大では、中山とFW岡田優希(2年=川崎F U-18)が2トップで先発。岡田のゴールで先制した早稲田大だが、前半のうちに追いつかれた。それでも1-1の後半24分に中山が仕事を果たす。

 途中出場したMF相馬勇紀(2年=三菱養和SCユース)のドリブル突破から、パスを受けた中山が左足で放ったシュートは、ゴールネットを揺らした。勝ち越し弾のFWは「相馬が自分で仕掛けて、パスを出してくれると信じていたら、本当にそこにパスが来て、流し込むだけだった。決めることができて良かったです」と振り返る。

 2戦連続の決勝点となったが「得点を決める時間まで、自分は何もできていなかった」と悔しさものぞかせながら「2試合連続とかは気にせず、FWとして毎試合で点を取るのは当たり前のこと。これからも点を取ることが自分の責任であり、使命だと思っているので」と表情を引き締めた。

 開幕2戦3発と新チームの攻撃の主軸を担っている中山だが、昨季は怪我に泣いた。10月に右膝膝蓋骨分離症により手術し、全治約3か月の離脱。そんななか、親友でライバルでもある同級生の山内から「お前のために頑張るから」と声をかけられていたという。そしてチームは山内の活躍もあり関東制覇。スタンドで応援していた中山の胸中は「あいつが活躍して嬉しい反面、悔しい思いもあった」と言う。

 負傷も癒え、大学最終学年となり迎えた新シーズン。復帰した中山は、ライバルの山内とともに戦うことを心待ちにしていたが、今度は開幕直前の3月中旬に山内が負傷。左足中足骨の負傷で手術し、全治約3か月と診断されたのだ。

 普段からともに映画を見に行くなど仲が良く、親友といえる関係性の二人。中山は「自分が手術したとき、“お前のために…”と言ってくれたので、今度は自分の番だという思いもあります。あいつが復帰して戻ってくるまで、必ず結果を出し続けていかないといけない」。そんな強い気持ちを胸に今季のリーグ戦に挑むと、開幕戦・流通経済大戦で2得点の活躍を挙げ、この日は決勝点。強い思いは結果につながっている。

 “早稲田大に中山あり”と結果で示しているFWだが、「結果だけを見れば2戦連続ですが、自分のプレーには満足できていないというか、もっと成長しないといけない部分を感じるので。シュートを打てていないのは課題です。自分で打開できる能力をもっと身につけないといけない」と貪欲に語った。

「自分自身は早稲田大に入って、何も勝利に貢献出来ずにここまで来たので。今シーズンは、自分が結果を残して勝利に導きたいという気持ちがあるので。得点王を取りたいという意気込みもあります」

 2戦3発と順調なスタートを切った中山だが、まだまだ満足はしていない。仲間への熱い思いを胸に携え、早稲田大が戴冠のときを迎えるその瞬間まで、ひたすらに得点を重ねていくつもりでいる。

(取材・文 片岡涼)
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