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横浜FM第2S無敗継続も…5バックに変更の降格圏名古屋とスコアレス

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[7.30 J1第2ステージ第6節 横浜FM0-0名古屋 日産ス]

 横浜F・マリノスのホームで行った名古屋グランパスとの一戦は、0-0の引き分けに終わった。横浜FMは第2ステージの不敗を続けたが、これで3戦連続ドロー。名古屋は連敗こそ免れたが、クラブワーストを更新する勝ちなし記録は14戦に伸びた。

 第2ステージに入り負けなしの横浜FMだが、今節は背番号10のMF中村俊輔が欠場。ベンチにも入っておらず、代わってルーキーFW富樫敬真が3試合ぶりに先発出場した。対するクラブワーストの13戦勝ちなしと危機的状況にある名古屋は、今節から守備時は5バックになるシステムを変更して、リーグワーストの39失点を喫している守備陣の立て直しを図った。

 名古屋は急造のシステムだったが、守りの人数を増やしたことで、前半は横浜FMに攻めの形を作らせなかった。ミドルレンジからシュートを数本狙われるが、前半31分のFWカイケのミドルはGK楢崎正剛がしっかり弾ききった。

 ただ攻撃の形は相変わらず作れない。FWシモビッチのボールを貰う動きが少なく、前線にボールが入らない。MF和泉竜司がドリブルで仕掛けて横浜FM守備網を崩そうとするが、攻撃は単発に終わる。サイド攻撃も精度を欠き、前半22分にはDF安田理大のクロスをシモビッチが頭に当てるが、シュートは可能性を感じさせることなく、枠外に外れていった。

 後半に入ると、横浜FMが一気呵成に攻める。後半8分にはMF齋藤学の中央突破から、ラストパスに右サイドから走り込んだMFマルティノスが詰めるが、右足で流し込んだシュートは枠左に外れていった。横浜FMは同14分に富樫に代えてFW伊藤翔を投入。流れのいい時間帯に先制点を奪いに行った。

 名古屋も終盤に入り、ようやくMF永井謙佑のスピードが生きてくる。ただ、後半18分にシモビッチの落としを拾った永井がエリア内に入るが、シュートまで持ち込めず。同23分にはカウンターから永井にボールが入るが、シュートは力なくGK榎本哲也の腕の中に収まった。名古屋は同26分から前線でターゲットになりきれていなかったシモビッチを下げてFW松田力を投入。勝負を決める1点を奪いに行った。

 両チームは交代カードを切りながら終盤戦の戦いを進めていく。横浜FMは後半29分にカイケに代えてスピードのあるFW仲川輝人を投入。名古屋は同33分に和泉に代えてMF矢田旭、さらに同38分には負傷のDF酒井隆介に代えてMF磯村亮太を投入。MF明神智和がCBに下がって対応した。しかしスコアは最後まで動かず試合終了。スコアレスで勝ち点1ずつを分け合った。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J1]第2ステージ第6節 スコア速報

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