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日本、“生命線”の守備崩壊…4点奪うも、大量5失点で黒星スタート

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[8.4 リオデジャネイロ五輪 B組第1節 日本4-5ナイジェリア マナウス]

 リオデジャネイロ五輪日本代表は4日、B組グループリーグ第1節で五輪ナイジェリア代表と対戦。試合は前半だけで2-3と激しい打ち合いに。日本が1点のビハインドを背負ったまま迎えた後半はナイジェリアに2点を奪われると、反撃を2点に抑えられてしまい、4-5で敗れた。黒星スタートとなった日本は、7日に行われる第2節でコロンビアと対戦する。

 4-3-3のシステムを採用した日本はGKに櫛引政敏(鹿島)、最終ラインに右からDF室屋成(FC東京)、DF塩谷司(広島)、DF植田直通(鹿島)、DF藤春廣輝を並べ、アンカーにMF遠藤航(浦和)、インサイドハーフは右にMF大島僚太(川崎F)、左にMF原川力(川崎F)、3トップは右からMF南野拓実(ザルツブルク)、FW興梠慎三(浦和)、左にMF中島翔哉(FC東京)を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]

 飛行機のトラブルにより、試合当日にマナウス入りしたナイジェリア相手に、いきなり好機を生み出したのは日本。前半4分、興梠とのワンツーで左サイドを駆け上がった藤春のクロスを、ファーサイドで待ち構える大島が狙うがGKエマニュエル・ダニエルに阻まれてしまう。すると同6分、ナイジェリアに攻め込まれてFWイモー・エゼキールが放ったシュートは櫛引が弾いたものの、こぼれ球をFWサディク・ウマルに押し込まれて先制点を献上してしまった。

 だが、すぐさま反撃に出る日本は前半8分、大島のパスをPA内で受けた南野がDFスタンリー・アムジーのファウルを誘ってPKを獲得。これを興梠がきっちり沈めて同点に追い付いた。試合は落ち着くかと思われたが、同10分にDFアブドゥライ・シェフの右クロスからMFゲネカロ・エテボにネットを揺らされ、再びナイジェリアにリードを許しながらも、同11分には大島のスルーパスからPA内に進入した南野がGKの股を抜くシュートでゴールを陥れて、開始11分でスコアは2-2となった。

 序盤から激しく動いた試合は徐々に落ち着き始め、ナイジェリアの攻撃を日本がはね返し、縦に鋭い攻撃からゴールに迫る展開が続く。前半25分には左サイドから切れ込んだ中島が鋭いフェイントでコースを生み出してシュートに持ち込んだが、相手DFのブロックに遭ってネットを揺らすには至らなかった。

 すると前半42分、ナイジェリアに勝ち越しゴールを許してしまう。PA内に進入したウマルのパスを受けたMFオゲネカロ・エテボのシュートはジャストミートしなかったが、反応した植田がヘッドでクリアしたボールをエテボに蹴り込まれてしまった。

 2-3とナイジェリアにリードを許したまま後半を迎える。まずは同点に追い付きたい日本だったが、後半5分に高い位置でウマルにボールを奪われてPA内に進入を許すと、塩谷がファウルを冒してPKを献上。これをエテボに沈められてハットトリックを達成され、リードを2点差に広げられてしまう。

 すると日本は同8分、原川に代えてFW浅野拓磨(アーセナル)を投入して、システムを4-4-2に変更した。しかし、またもやスコアを動かしたのはナイジェリア。右サイドからMFジョン・オビ・ミケルが送ったクロスを櫛引がクリアするが、こぼれ球をエテボに流し込まれてリードは3点差に。エテボ1人に4点を許してしまう。

 後半25分には左サイドを突破した藤春のグラウンダーのクロスを浅野が鮮やかなヒールで流し込み、2点差に詰め寄る。直後に興梠に代えてFW鈴木武蔵(新潟)を投入すると、さらに同31分には中島に代えて、最後のカードとなるMF矢島慎也(岡山)を投入する。

 その後もナイジェリアゴールに迫った日本だったが、後半アディショナルタイムに鈴木が1点を返すにとどまる。4-5で敗れ、黒星スタートを切ることになった。

(取材・文 折戸岳彦)

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