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1次予選から10名を入れ替えてアジア最終予選へ、U-19日本代表・内山監督「結果を出したい」

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U-19日本代表の内山篤監督。アジア突破への意気込みを口にした

 28日、AFC U-19選手権バーレーン2016(10月13日~30日)を戦うU-19日本代表メンバー23名が決まった。昨年、ラオスで開催されたAFC U-19選手権の1次予選からはメンバー10名をチェンジ。MF佐々木匠(仙台)やMF森島司(広島)のように負傷離脱中の選手もいるが、1次予選の3試合中2試合で先発し、オーストラリア戦などで貴重なゴールを奪っていたMF高木彰人(G大阪)やMF久保田和音(鹿島)、MF鈴木徳真(筑波大)らが今回は招集されず、川崎Fで出場機会を掴んでいるMF三好康児やMF遠藤渓太(横浜FM)、DF初瀬亮(G大阪)、また内山篤監督が「(今年8月の初招集前から)ずっと気になって見てきた」というMF原輝綺(市立船橋高)らがリストに名を連ねた。

 内山監督は「チームとしてのコンセプトの質を上げる」選手、「心身ともメンタルも含めたコンディション面」の良い選手、そして「野心を持って世界の舞台を自分たちで奪うんだという気持ち」を持っている選手たちを選んだことを説明した。2年前にコーチとしてAFC U-19選手権に参加し、勝てばU-20W杯出場の決まる準々決勝で北朝鮮にPK戦で敗れた経験を持つ内山監督は「(当時は)思っていた以上にゲームフィーリングが良くなかった。チーム力はあったと思いますが」と振り返る。

 それだけに、今年は主にプロ1年目の選手が多く、彼らが所属クラブで思うような出場機会を得られていない中で各クラブと連係を取って、3月以降は毎月、海外遠征や国内合宿を実施してコンディションを保てる状態をつくってきた。そして今月25日と26日に1泊2日で実施したショートキャンプ、練習試合で最後のコンディション確認をして選出した23名。指揮官は「環境を頂いた中で結果を出したいというのが率直な気持ちです」と語った。
 
 内山監督は昨年3月の本格始動後、コンパクトに、攻守にアグレッシブに戦えることを目指してチームづくりをしてきた。今年は親善大会でブラジルやフランス、来年のU-20W杯開催国の韓国などと対戦。厳しい対戦相手と戦ってきた中で我慢する力などがついてきている手応えがある。「(自分たちの思うように行かなくても)相手のミスを突けるチームに少しでもなってきていると思っています」。

 5大会ぶりとなるU-20W杯出場を懸けた今回のAFC U-19選手権(上位4チームがU-20W杯出場権を獲得。U-20W杯開催国の韓国が上位4チームに入った場合は5位決定戦を実施)はグループリーグからイエメン、イラン、カタールという中東勢との3連戦。決して簡単な組み合わせではないが、まずはグループリーグを突破し、大一番となる準々決勝を勝利できるように、10月3日開始の国内最終合宿から最高の準備をする。

(取材・文 吉田太郎)
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