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[デンチャレ]中国・四国が東海に4発快勝で4年ぶりの“最下位組”脱出

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先制ゴールを決めた中国・四国のMF山崎

[2.18 第31回デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会 中国・四国選抜4-0東海選抜 刈谷]

 第31回デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会の2回戦が18日に行われ、刈谷市総合運動公園グリーングラウンド刈谷(人口芝)の第2試合では、中国・四国選抜が東海選抜に4-0で勝利した。3年連続で大会最終日に7・8位決定戦を戦っていた中国・四国だが、ようやく4年ぶりに“最下位決定戦”を脱出した。

 前日の敗戦を引きずらなかったことが勝利につながった。初日に中国・四国は関東Aを相手に開始2分に先制しながらも、そこから5失点敗戦。試合直後には、大敗にうつむき、ベンチに座り込んでは呆然とする選手の姿も見受けられた。それでも新4年生を中心に「切り替えてダウンしよう!」と声を掛け合うと、それぞれが前を向いた。MF梶山勝矢(IPU・環太平洋大3年=高知中央高)は「負けた後は静かになっていましたけど、“一個でもいい順位になろう”と声を掛け合えたのが良かったかな」と言う。

 そして中0日で迎えたこの日。大敗からメンタルを切り替えたチームは、4発完勝を飾ってみせた。まずは前半18分、梶山のパスを右サイドで受けたMF中峯正博(IPU・環太平洋大2年=徳島市立高)が浮き球を入れる。最後はMF山﨑一帆(高知大3年=佐賀商高)が左足で決めた。

 さらに前半39分には追加点。山崎が左サイドからドリブルで持ち込み、折り返す。受けたMF下園直輝(高知大3年=東海大付五高)のパスはPA内で味方に当たり、コースが変化。それでも梶山が右足で冷静にコントロールしてネットを揺らした。梶山の2戦連続弾で2-0と差を広げた。

 後半に入っても攻め手を緩めず。後半28分には相手DFへ梶山がチャレンジしてボール奪取。拾ったFW酒井達磨(徳山大3年=ルネス学園甲賀)からリターンを受けた梶山が味方と“お見合い”しそうになりつつも、自ら持ち込み決めた。梶山の2点目で3-0にし、流れをつかんで離さない。同35分にはDF西埜植颯斗(高知大3年=近畿大附和歌山高)がダメを押す4点目。GK宮野光雄(IPU・環太平洋大2年=瀬戸内高)を中心とした守備陣も最後まで気を抜かず。4-0の完封勝利で大会初白星を手に入れた。 

 前回大会では3戦全敗。さらには3戦わずか1得点で最下位に終わった中国・四国だったが、この日は東海に4発完勝。4年ぶりに最下位グループを抜け出して、5・6位決定戦に滑り込んだ。2発の活躍をみせた梶山は「4点も取って勝てるとは思っていなかった」と正直な想いを吐露。「次も勝って、少しでもいい順位で終えたい」と意気込んだ。

 一方で敗れた東海選抜は2戦連続の零封負け。MF藤田脩人(静岡産業大3年=浜松湖東高)やFW水野翔太(中京大3年=東邦高)が積極的にシュートを放ったがゴールは遠く。0-2のハーフタイムには一気に4名を交代し、DF本多琢人(東海学園大3年=長崎南山高)やDF村瀬大地(中京大2年=岐阜工高)、FW谷口海斗(岐阜経済大3年=四日市中央工高)やFW榎本大輝(東海学園大2年=中央学院高)を送り込んだが流れを変えることはできず。2戦7失点での敗戦となった。

 あす18日の順位決定戦では勝利した中国・四国は5・6位決定戦で九州選抜と、敗れた東海は北海道・東北選抜と対戦する。


(取材・文 片岡涼)
●第31回デンソーカップチャレンジ刈谷大会特集

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