森保前監督退任の広島が連敗ストップ、横浜FMの連勝止める劇的ドロー
[7.8 J1第18節 横浜FM1-1広島 日産ス]
5連勝中の横浜F・マリノスは4連敗中のサンフレッチェ広島をホームに迎えたが、対照的な状況の両チームの対戦は1-1の引き分けに終わった。
5連勝中の横浜FMは前節・大宮戦(2-1)から先発一人を変更。キュラソー代表としてCONCACAFゴールド杯に出場するためチームを離れたMFマルティノスが欠場し、代わってマケドニア代表としてU-21欧州選手権に出場していたMFダビド・バブンスキーが7試合ぶりに先発した。
4連敗を喫した前節・浦和戦(3-4)後、森保一前監督が退任し、横内昭展ヘッドコーチが暫定監督として指揮を執る広島は浦和戦から先発2人を変更。右ハムストリングス筋損傷で離脱したMFミキッチに代わってMF高橋壮也が右サイドハーフで9試合ぶりに先発したほか、MFアンデルソン・ロペスが2試合ぶりに先発し、MF柴崎晃誠がボランチにポジションを下げた。[スタメン&布陣はコチラ]
横浜FMは前半3分、バブンスキーの縦パスを受けたMF齋藤学が素早い反転から右足を振り抜くが、シュートはGKの正面。その後はボールを保持するものの、守備を固める広島を崩せず、膠着した展開が続いた。
前半24分には広島MF森島司のバックパスがミスになって齋藤に渡るが、カバーに戻った柴崎がスライディングタックルでカット。ピンチを逃れた広島は同34分、右サイドからのアーリークロスに森島が飛び込んだが、ヘディングシュートはゴール左へ。互いに決め手を欠き、前半はスコアレスで折り返した。
後半最初の決定機も横浜FMがつくる。後半13分、MF天野純のワンタッチパスに反応した齋藤がPA内左から左足でシュート。GKが弾いたボールは目の前のFWウーゴ・ヴィエイラの胸部付近に当たって跳ね返ったが、わずかにゴール左へ外れた。
後半に入ると、徐々に広島がパスを回して攻め込む時間が出てきたが、横浜FMの堅守をこじ開けるには至らない。後半20分、MF青山敏弘の縦パスをFW皆川佑介がワンタッチで落とし、森島が左足を振り抜いたが、GK飯倉大樹が正面で弾いた。
横浜FMは後半26分、バブンスキーに代えてMF前田直輝を投入。同33分にはDF金井貢史に代わってDF松原健が右サイドバックに入った。広島も同35分に最初のカードを切り、柴崎に代えてMF茶島雄介をピッチに送り込む。両チームのベンチが動いて1点を取りに行くと、後半36分、ホームの横浜FMがついに均衡を破った。
左サイドのタッチライン際でパスを受けた齋藤が鋭いドリブルで中に切れ込み、斜めのスルーパス。PA内に走り込んだ前田のトラップは浮いてしまうが、自らヘディングで叩き、ゴール左隅に流し込んだ。
5試合ぶりの出場となった前田の6試合ぶり今季3ゴール目で先制に成功した横浜FM。対する広島は直後の後半40分、皆川と森島を下げ、FW工藤壮人とMFフェリペ・シウバの2人を同時投入し、交代枠を使い切った。
すると後半45分、1点を追う広島はアンデルソン・ロペスが中央をドリブルで駆け上がり、PA手前でつぶされたこぼれ球をフェリペ・シウバがつないでMF柏好文がPA内左に進入。グラウンダーの折り返しがDF中澤佑二に当たり、ゴール前にこぼれたボールをアンデルソン・ロペスが左足で蹴り込んだ。
試合終了間際の劇的同点ゴールで1-1の引き分けに持ち込んだ広島は連敗を4でストップ。6試合勝ちなし(2分4敗)となり、厳しい状況は変わらないが、次につながる勝ち点1を獲得した。一方の横浜FMは連勝が5でストップ。それでも8試合負けなし(6勝2分)となっている。
(取材・文 西山紘平)
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5連勝中の横浜F・マリノスは4連敗中のサンフレッチェ広島をホームに迎えたが、対照的な状況の両チームの対戦は1-1の引き分けに終わった。
5連勝中の横浜FMは前節・大宮戦(2-1)から先発一人を変更。キュラソー代表としてCONCACAFゴールド杯に出場するためチームを離れたMFマルティノスが欠場し、代わってマケドニア代表としてU-21欧州選手権に出場していたMFダビド・バブンスキーが7試合ぶりに先発した。
4連敗を喫した前節・浦和戦(3-4)後、森保一前監督が退任し、横内昭展ヘッドコーチが暫定監督として指揮を執る広島は浦和戦から先発2人を変更。右ハムストリングス筋損傷で離脱したMFミキッチに代わってMF高橋壮也が右サイドハーフで9試合ぶりに先発したほか、MFアンデルソン・ロペスが2試合ぶりに先発し、MF柴崎晃誠がボランチにポジションを下げた。[スタメン&布陣はコチラ]
横浜FMは前半3分、バブンスキーの縦パスを受けたMF齋藤学が素早い反転から右足を振り抜くが、シュートはGKの正面。その後はボールを保持するものの、守備を固める広島を崩せず、膠着した展開が続いた。
前半24分には広島MF森島司のバックパスがミスになって齋藤に渡るが、カバーに戻った柴崎がスライディングタックルでカット。ピンチを逃れた広島は同34分、右サイドからのアーリークロスに森島が飛び込んだが、ヘディングシュートはゴール左へ。互いに決め手を欠き、前半はスコアレスで折り返した。
後半最初の決定機も横浜FMがつくる。後半13分、MF天野純のワンタッチパスに反応した齋藤がPA内左から左足でシュート。GKが弾いたボールは目の前のFWウーゴ・ヴィエイラの胸部付近に当たって跳ね返ったが、わずかにゴール左へ外れた。
後半に入ると、徐々に広島がパスを回して攻め込む時間が出てきたが、横浜FMの堅守をこじ開けるには至らない。後半20分、MF青山敏弘の縦パスをFW皆川佑介がワンタッチで落とし、森島が左足を振り抜いたが、GK飯倉大樹が正面で弾いた。
横浜FMは後半26分、バブンスキーに代えてMF前田直輝を投入。同33分にはDF金井貢史に代わってDF松原健が右サイドバックに入った。広島も同35分に最初のカードを切り、柴崎に代えてMF茶島雄介をピッチに送り込む。両チームのベンチが動いて1点を取りに行くと、後半36分、ホームの横浜FMがついに均衡を破った。
左サイドのタッチライン際でパスを受けた齋藤が鋭いドリブルで中に切れ込み、斜めのスルーパス。PA内に走り込んだ前田のトラップは浮いてしまうが、自らヘディングで叩き、ゴール左隅に流し込んだ。
5試合ぶりの出場となった前田の6試合ぶり今季3ゴール目で先制に成功した横浜FM。対する広島は直後の後半40分、皆川と森島を下げ、FW工藤壮人とMFフェリペ・シウバの2人を同時投入し、交代枠を使い切った。
すると後半45分、1点を追う広島はアンデルソン・ロペスが中央をドリブルで駆け上がり、PA手前でつぶされたこぼれ球をフェリペ・シウバがつないでMF柏好文がPA内左に進入。グラウンダーの折り返しがDF中澤佑二に当たり、ゴール前にこぼれたボールをアンデルソン・ロペスが左足で蹴り込んだ。
試合終了間際の劇的同点ゴールで1-1の引き分けに持ち込んだ広島は連敗を4でストップ。6試合勝ちなし(2分4敗)となり、厳しい状況は変わらないが、次につながる勝ち点1を獲得した。一方の横浜FMは連勝が5でストップ。それでも8試合負けなし(6勝2分)となっている。
(取材・文 西山紘平)
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