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FC東京U-18の頼れるCBコンビ・篠原新汰と長谷川光基、準決勝&決勝で完封果たす

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最終ラインで奮闘見せたDF篠原

[8.2 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・決勝 浦和ユース 0-2 FC東京U-18 味フィ西]

 守備陣として堂々の結果だった。FC東京U-18は準決勝・川崎F U-18戦(2-0)、決勝・浦和ユース戦と2試合連続の完封勝利で2年連続4度目の日本一に輝いた。連覇は2010、2011年の東京Vユース以来の6年ぶり。5チーム目の偉業となった。CBでコンビを組むDF長谷川光基とDF篠原新汰(ともに3年)は最終ラインで身体を張り、無失点に大きく貢献した。

 長谷川とともに最後まで集中力高く戦い抜いた篠原は「リーグ戦も含めて、失点してしまうことが多かったので、準決勝と決勝をクリーンシートで終われたというのは、すごくDF陣としては大きかったです」と胸を張る。

 相手FW井澤春輝らを警戒。好連携でピンチの芽を摘んだ。後半8分には左サイドを押し込まれ、MF白土大貴にクロスを供給された。中へ走りこんだ井澤には篠原が身体を寄せて対応。オウンゴールを誘発するかのようなボールだったが、迷いなくスラインディングした長谷川がこれをカット。クロスバー上へ大きく外れていった。0-0で進んだ試合は、後半34分、同38分に得点を重ねたFC東京U-18が勝利を飾った。

 後半34分までスコアは動かず。押し込みながらも1点が遠く、もどかしい時間が長かった一戦。それでも守備陣は攻撃陣を信じていた。篠原は言う。「自分たちが形を作れていて、いい形でシュートも終われていたので。そこは数打つしかないなと思って、後ろから見ていました」。

「サッカーは(点が)入らなくて当然のスポーツなので、そこで点が入らないからといって後ろの選手が焦れてしまってはダメ。浦和さんもそこでの1本、2本を狙っていたので、そこで気持ちを切らさないことを後ろの選手で意識していました」

 準決勝と決勝でクリーンシートを達成しての戴冠。それでも浮かれることなく、また新たな課題も口にする。「チームとして、いい時間帯はいいですけど、もちろん悪い時間もあるので。そういうとき、今は割り切る時間なのか、つなぐ時間なのかというのを自分から発進できればと思います」と話す篠原は「今後はまたプレミアリーグも再開して、Jユースもあるので。ゼロにこだわっていきたいです」と誓った。

(取材・文 片岡涼)
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