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齋藤学が待望の今季リーグ戦初ゴールも…柏が土壇場の芸術FKで追いつく

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DF中澤佑二とFWクリスティアーノが競り合う

[9.16 J1第26節 横浜FM1-1柏 日産ス]

 5位横浜F・マリノスはホームで3位柏レイソルと対戦し、1-1で引き分けた。横浜FMは前半9分にMF齋藤学の今季初ゴールで先制したが、柏も後半43分にFWクリスティアーノが鮮やかな直接FK弾。上位を追う両チームの直接対決は痛み分けに終わった。

 横浜FMは15試合ぶりの黒星を喫した前節の川崎F戦(0-3)から先発4人を変更。FWウーゴ・ヴィエイラ、MF喜田拓也、DFミロシュ・デゲネク、DF松原健がベンチスタートとなり、FW富樫敬真が2試合ぶり、MF中町公祐とDF金井貢史が6試合ぶり、DFパク・ジョンスが8試合ぶりに先発した。
 7試合負けなし(4勝3分)の柏は前節の浦和戦(2-1)から先発2人が代わり、DF中谷進之介が出場停止明けで2試合ぶりのスタメン。FWディエゴ・オリヴェイラがメンバー外となり、MFキム・ボギョンが2試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 エースに待望の今季初ゴールが生まれた。横浜FMは前半9分、最終ラインのパク・ジョンスが左サイドに展開。古巣戦となったDF山中亮輔のアーリークロスが至近距離でディフェンスに当たったこぼれ球を齋藤が拾うと、PA内左45度の位置から右足でゴール右上隅に叩き込んだ。ジャンプ一番、ド派手なガッツポーズを見せた齋藤は7月12日の天皇杯3回戦・沼津戦(4-2)で2ゴールを決めているが、リーグ戦はこれが今季初ゴール。今季から10番を背負うキャプテンが長いトンネルを抜け、ついにゴールネットを揺らした。

 立ち上がりにリードを奪った横浜FMだが、その後は一転して膠着状態に入る。横浜FMは前半アディショナルタイム、左サイドに開いた位置でパスを受けた齋藤がドリブルで中に切れ込み、背後を駆け上がってきた山中にパス。山中のマイナスの折り返しに右足ダイレクトで合わせたが、GK中村航輔のファインセーブに阻まれた。その直後にも金井の右クロスに飛び込んだ齋藤がヘディングシュート。しかし、右ポストに当たり、惜しくも追加点とはならなかった。

 1点ビハインドで前半を折り返した柏は後半開始からMF小林祐介に代えてFW武富孝介を投入。武富がFWクリスティアーノと2トップ気味になり、キム・ボギョンが中盤の下がり目にポジションを下げた。後半3分には武富が左サイドに展開し、DFユン・ソギョンがアーリークロス。PA内でピタリとおさめたクリスティアーノが振り向きざまに右足シュートを放つが、GK飯倉大樹にキャッチされた。

 攻勢に出る柏だが、J1最少失点を誇る横浜FMの堅守を崩せない。横浜FMは後半23分、金井に代えて松原を投入。柏も同25分、DF小池龍太を下げ、FW大津祐樹をピッチに送り込んだ。大津は左サイドハーフに入り、FWハモン・ロペスが左から2トップの一角、クリスティアーノが右サイドハーフに移り、FW伊東純也が右サイドバックにポジションを下げた。

 攻撃的布陣で同点ゴールを狙う柏に対し、横浜FMはプレッシングの足が止まることなく、反撃を跳ね返す。後半37分には1トップの富樫を下げ、喜田を投入。喜田はトップ下に入り、MF天野純が1トップを務める逃げ切り体勢にシフトした。

 柏は後半40分、大津がミドルシュートを狙うもクロスバーを越える。このまま横浜FMが逃げ切るかと思われたが、後半43分、柏はPA右手前の絶好の位置でFKを獲得。クリスティアーノがキッカーを務め、右足でゴール左隅に鮮やかに突き刺した。横浜FMは後半アディショナルタイム、MFマルティノスのスルーパスに齋藤が反応。PA内に抜け出し、ドリブルでGKをかわそうとしたが、GKに抑えられ、シュートまで持ち込めなかった。試合はそのまま1-1でタイムアップ。上位対決は勝ち点1ずつを分け合う結果に終わった。

(取材・文 西山紘平)

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