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疑惑のハンド判定…水本「しっかり見てほしかった」ヨンソン監督は選手の戦いぶりを称賛

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[9.20 天皇杯4回戦 横浜FM3-2(延長)広島 ニッパツ]

 あと一歩届かなかった。サンフレッチェ広島は16日に行われたJ1第26節C大阪戦(1-0)から先発8人を変更。前半は一方的に押し込んで2ゴールを奪い、横浜FMを圧倒。しかし、潮目が変わった後半は同9分に痛恨のPK献上。エリア内でMF遠藤渓太が蹴ったボールはDF水本裕貴の右脇腹に当たったかに見えたが、山本雄大主審はハンドを宣告した。

 納得のいかない判定。この試合は追加副審が採用され、ゴール横には第5の審判員が置かれていた。表情に悔しさをにじませた水本は「2人で判断したとレフェリーが言っていた。(追加副審を)2人置いてるんだからしっかり見てほしかった」と訴えた。

「前半は3点目を取れるチャンスがあった」と水本。2点を先行した前半23分にはDFラインの裏に抜け出したFW工藤壮人がGKとの1対1から決定的な左足シュートを放ったが、惜しくもゴール上へ。再三のチャンスを生かせず、後半終了間際に2-2に追いつかれ、延長戦に突入。終盤は足をつる選手が続出した死闘。最後は延長後半15分にFWウーゴ・ヴィエイラに決勝ゴールを許し、チームは2014年度以来、3シーズンぶりに4回戦敗退となった。

 次戦にダメージが残りそうな敗戦となったが、この戦いぶりにチーム力の向上を見出すヤン・ヨンソン監督は「(今後に)メンタルの影響はない。『いい試合を見せてくれた』と選手たちには伝えた」と120分間を戦い抜いた選手たちに賛辞を送った。リーグ戦は4試合負けなしで前節、降格圏を脱出。水本は「リーグ戦しか残っていないので、残留に向けてポイントを積み上げていきたい。中2日でいい準備をして臨みたい」とJ1残留へ、23日の清水戦に視線を切り替えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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