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“大きなため息”に込められた複雑な感情…齋藤学「何かが足りない」

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ホーム最終戦のセレモニーであいさつを行ったMF齋藤学

[11.18 J1第32節 横浜FM 1-4 C大阪 日産ス]

 J1第32節が18日に開催され、5位横浜F・マリノスはホームで3位セレッソ大阪に1-4で逆転負けを喫した。今季2度目の連敗となり、両者の勝ち点差は残り2試合で5に拡大。横浜FMは来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位入りに向け、厳しい状況に追い込まれた。

 ホーム最終戦のセレモニーでマイクスタンドの前に立った主将MF齋藤学は、まず最初に「今日も寒い中、たくさんの声援ありがとうございました」と感謝を述べると、いったん間を置いて大きくため息。そして厳しい表情で「僕は今日試合を見て、すごく悔しいです。今日の悔しさを次の試合にぶつけないといけないですし、今日見に来てくれたファン・サポーターの皆さんとともに残りの(リーグ戦)2試合、天皇杯の準決勝・決勝を勝って今年を終わりたいなと思います」と言葉を継いだ。

 今季開幕前にチームを支えてきた主力選手の流出が相次ぎ、荒波に向かうようなシーズンの船出となった横浜FM。周囲の不安を打ち消すように序盤戦から上位争いに食らいついていったが、今節の大一番で勝負弱さを露呈してしまい、ACL出場が遠のく痛恨の逆転負けとなった。

「今年の始めに色々ありましたけど、これだけ多くの人が応援してくれてACL、上位進出というところまで来ましたけど、やっぱりあと何か足りないんだなと思います。それは選手の力もありますし、会社、強化部、色んなものを含めてもっともっと強いクラブになっていきたいなと僕は思うので、まだ辛い思いを一緒にしてもらう時もあると思うんですけど、優勝するチームになるまでともに戦ってもらいたいなと思います」

 自分が現在チームに貢献できていない悔しさもある。齋藤は1月の新体制発表会までに去就が決まらず、横浜FM残留が決定したのは2月に入ってから。キャプテンと背番号10を新たに引き受け、今まで以上に強い決意で新シーズンに挑んだものの、上位争いが佳境に差し掛かる9月に右膝前十字靱帯損傷で全治8か月の離脱を強いられた。

 そうした中でも温かい声援を送ってくれたサポーターに対し、「1年間、応援ありがとうございました」と改めて感謝を口にした齋藤。そして、絞り出すように「僕は大怪我してしまって、今は試合に出られないですけど、チームとともに戦っていますし、このメンバー全員で天皇杯のタイトルを獲りに行きたいと思います。今日は1日ありがとうございました」と、残り試合での巻き返しを誓った。

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