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齋藤学流出にも動じない横浜FMポステコグルー新監督「計画は何も変わらない」

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横浜FMの新体制発表会でサポーターに挨拶するアンジェ・ポステコグルー新監督

 横浜F・マリノスは14日、横浜市内でアンジェ・ポステコグルー新監督の就任記者会見を行った。昨年11月まで指揮したオーストラリア代表でもポゼッションサッカーを標榜した52歳の指揮官は「監督を20年間やってきて、常に攻撃的なアタッキングフットボールをしてきた。この20年間、私のスタイルは変わらない。それは試合を見に来てもらえれば分かると思う」と所信表明をした。

 就任会見の2日前、昨季の10番であり、キャプテンも務めたMF齋藤学の川崎F移籍が発表された。「我々としては(齋藤に)残ってほしかったが、選手自身の判断でもある」。そう前置きしたうえで、「一つだけ言えるのは、計画的なところは何も変わらないということ。最初の半年間はおそらくケガでプレーできなかった。齋藤選手がいる、いないに関わらず、そこのプランは何も変わらない」と力説した。

 昨年9月23日の甲府戦で右膝前十字靱帯損傷の重傷を負った齋藤は全治8か月と診断された。今シーズン前半戦はもともと戦力に含められなかったことから、その“影響”は最小限にとどまるとの見方だ。チームはサイドプレイヤーとしてFW大津祐樹やMFユン・イルロクを獲得。さらにスポーティングダイレクターのアイザック・ドル氏は「1月の終わりまでまだ時間がある。これからもっと新しい選手、チームをレベルアップさせる選手を考えている」と、さらなる補強も示唆した。

 これにはポステコグルー監督も「あと1枠、できれば攻撃的な選手」の獲得をリクエストしていることを明らかにした。「チームに違いをつくれる選手。選手としても人としても素晴らしい選手が見つかれば、そういう選手は獲得したいと思っている」と述べた。

 13年10月から約4年間指揮を執ったオーストラリア代表では14年ブラジルW杯に出場し、15年1月のアジア杯では初優勝に導いた。ロシアW杯アジア最終予選では日本、サウジアラビアに次ぐB組3位でプレーオフに回ったが、シリアとのプレーオフ、ホンジュラスとの大陸間プレーオフを勝ち抜き、4大会連続5回目のW杯出場を決めた。

 ところが、W杯出場決定からわずか1週間後の昨年11月22日に辞任。昨年12月19日、横浜FMの新監督に就任することが発表された。「監督としても人としても成長したい、挑戦したいというのが常にあった」。この日の会見であらためて電撃辞任の理由を問われ、「オーストラリア代表で過ごした4年間はいい思い出ばかりだ。こういうチャレンジがこのような早いタイミングで来るとは思っていなかった」と率直に語ると、「オーストラリアのすべての人がその答えを聞きたいと思っていると思うが、具体的な理由というよりは新しいチャレンジをしたいというのが理由だ」と話すにとどめた。

 オーストラリア代表監督時代、同代表DFミロシュ・デゲネクが横浜FMに所属していたこともあり、Jリーグの試合も欠かさずチェックしていたという。そのうえで昨季のJ1リーグで5位、天皇杯準優勝に輝いたチームに「アタッキングフットボールをつくるうえでの土台はある程度できている」との手応えも得た。

 古川宏一郎社長は「彼の私への最初の質問が『優勝を目指しますか?』だった」と明かす。04年以来、14年ぶりのリーグ制覇を目標に掲げるクラブの新監督を任されたポステコグルー監督は「他チームのことはリスペクトするが、恐れるチームはどこにもいない。他のチームがマリノスを恐れるようなチームにしていきたい。ファンが白熱し、誇りに思うチームをつくっていく。2018年が将来まで語り継がれるようなチームにしていきたい」と、ファン・サポーターも来場した新体制発表会で高々と宣言した。

(取材・文 西山紘平)

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