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[MOM2440]三田学園FW中畑太陽(2年)_2発!アピールの大会で「ガチトレ敢闘賞」受賞

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三田学園高FW中畑太陽は2得点をマークし、「ガチトレ敢闘賞」を受賞

[3.11 GACH1-TR CAMP in 大阪 三田学園高 5-0 槻の木高 J-GREEN堺]

「第4回 GACH1-TR CAMP in 大阪」では春からのレギュラー獲得に向けて、アピールに励む選手が多く見られたが、中でもハツラツとしたプレーで自身の存在をアピールしたのが、三田学園高(兵庫)のFW中畑太陽(2年)だ。

 この槻の木高戦は、立ち上がりから「ボールを持った時にあまりプレッシャーを感じなかったので、ボールを持ったら前を向いてボールを運ぶことを意識した」と思い通りのプレーを披露すると、最初のチャンスが訪れたのは、前半11分。左サイドからのパスをゴール前で受けたが、「最初はトラップして右足で打とうと思った」ものの、ファーストタッチが悪く、想定してよりも相手のマークが外れなかった。とっさに、切り返しからPA左に流れ、体勢を崩しながら打った一撃がゴールネットを揺らした。

 続く13分には、「自分はスピードがあるタイプではなく、味方に活かされるプレイヤー」という自らの持ち味を活かした動きで、2度目のチャンスを呼び込む。MF野村航輝(2年)がワンタッチで落としたボールに走り込むと、そのまま相手を置き去りにし、2点目を叩き込んだ。21分にも右CKから惜しいヘディングシュートを放つなど、存在感を見せつけると、試合後には大会で一番輝いた選手に贈られる「ガチトレ敢闘賞」を受賞。アンブロの新作スパイクを受け取り、笑顔を見せた。

 この日は、印象的なプレーを見せた中畑だが、過去2年間は大会のメンバー登録から漏れることも多く、持ち味を存分に発揮できていたとは言い難い。FWのファーストチョイスとして君臨するのは10番を背負い、関西トレセンに選ばれる実力者FW児玉侑翼(2年)。「児玉は足も速くて、関西トレセンに選ばれる選手だけど、アイツも点が獲れない試合や出られない試合もある。そういう時に、日頃の練習試合で必ず得点を獲り続ければ、必ず出番が来ると思う。ガンガンいく児玉みたいなプレイヤーだけでなく、ゲームを作れる選手も必要だと思うので、持ち味を出していきたい」。そう意気込むように、県トレセンの活動で、児玉が不在だったこの日は、絶好のアピールチャンスだった。

 これまでの課題はボールをおさめるプレーで、大事な場面でボールを奪われることが多かったが、ガチで挑んだ今大会の2日間は前線の起点として機能。加えて、前を向ける場面では、積極的にゴールを狙い、相手の脅威となった。大会を終えた後に、上野将嗣コーチが「課題の多い選手だけど、レギュラー争いに入ってきてもおかしくない。今日の動きは良かったと思う」と称えたように、アピールに成功した2日間になったのは確かだろう。「大事な試合で使ってもらい、試合の流れを変えられる選手になりたい」という今年の目標を叶えるために、今後も更なるアピールに励む。

(取材・文 森田将義)

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